22日、北海道の新千歳空港では、記録的な大雪ですべての便が欠航し、約650人が空港で一夜を明かしました。
■多重事故「車だと思った時には・・・」
21日、北海道函館の自動車道で起きた、車80台がからむ多重事故。その瞬間映像です。
暴風雪で見通しの悪いなか、走っていると、突然!事故を起こして止まっていると、今度は後ろから。
事故に遭った人:「車だと思った時には、前にいた感じでした。後ろから追突されて、どんどんどんって。恐ろしかった」
一夜明けた22日。函館江差自動車道では、一時180台が立往生。
ほとんどの人が、近くの施設に避難しましたが、衝突した車は入り乱れたままです。
時折、猛吹雪になるなかで、復旧作業が進められました。
札幌市でも、十数台の車が雪で進めなくなり立往生しました。なかには、一晩、車中で過ごした人もいました。
車内で一晩過ごした男性:「朝の7時半くらいに車埋まると思って。このままだったらだめだと。命の危機を感じたので、とりあえず歩いて出てきて。おっかなかった。どうなるんだろうって」
■全便欠航・・・650人が空港で一夜
札幌では、24時間の降雪量が最大で26センチを観測。“記録的大雪”で北海道に混乱が広がっています。
除雪が間に合っていない駅のホームに線路。22日、JRは札幌圏の列車について、始発から運転を見合わせました。
その影響で、駅前のバス停には長蛇の列ができました。
バスを待つ人:「2台来たんですが1台は10人乗って、2台目は0で行って。それから来ていない」
千歳市では24時間の最大降雪量が47センチ、積雪も119センチと、ともに観測史上最多となりました。
空港の滑走路も除雪が追いつかず、新千歳空港では22日、発着する全便が欠航となりました。
関西から来た人:「きのう(21日)帰る予定だったが一日延びて、さらにダメになった。あす(23日)の便に乗ろうと思ったら全部満席。いつになったら帰れるのかと思っています」
駐車場では、車が雪に埋まる事態に。多くの職員が、除雪作業に追われました。
空港内では、長い行列ができていました。約650人が空港で一夜を過ごすことに。中には、子ども連れの家族の姿もありました。
配られた断熱シートを床に敷き、寝袋を準備。あとは、寝るしかありません。
「きのう(21日)、きょう(22日)と飛ばなくて、2日間足止めされています。周りのホテルがいっぱいで、きょう(22日)はやむなく空港で泊まろうと」「仕事を休まないといけなくなったのが申し訳なくて。事情をあんまり知らないんですよ、関東の人たち。電話でぺこぺこして謝ってって感じです」
空港では夜を徹した除雪作業が行われ、23日午前7時半頃からの再開を目指していますが、少なくとも離発着合わせて28便の欠航が決まっています。
■北陸ドカ雪「顕著な大雪」
記録的な大雪は、北陸でも・・・。
“ドカ雪”に見舞われた石川県。6時間に20センチの降雪を観測したとして、気象庁は「顕著な大雪に関する気象情報」を発表し、警戒を呼び掛けました。
「ここは通学路にもなっているので、子どもたちとか、学校に行くまでの道中とか、大丈夫かなというところが心配です」
新潟県の上越市では、保育園の送迎ワゴン車と軽乗用車が出会い頭に衝突しました。
ワゴン車に乗っていた園児5人と、軽乗用車を運転していた女性が病院に搬送。いずれも意識はあり、園児は軽傷とみられています。
当時、周辺は吹雪で見通しが悪くなっていました。
新潟県の中越と上越の山沿いでは、23日昼前にかけて大雪となる予報です。
気象庁は「除雪が困難となる積雪となる恐れ」があるとして、不要不急の外出を控えるよう呼び掛けています。
(「グッド!モーニング」2022年2月23日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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