新潟県村上市の製菓工場で発生した火災。新たに1人の遺体が見つかり、死者は6人となりました。
この工場では、過去にも8件の火事が発生していたことが分かっています。
11日、村上市にある三幸製菓荒川工場で火災が発生し、工場1棟が全焼しました。
【記者リポート】
「発生から7時間以上経過していますが、まだ鎮火には至っていないのか、辺りは焦げ臭く、白い煙がモクモクと工場から上がっています」
この火災でアルバイト従業員の近ハチ江さん(73)・伊藤美代子さん(68)・齋藤慶子さん(70)・渡邊芳子さん(71)の4人が死亡。
焼け跡からは連絡が取れてない20代の男性社員2人とみられる遺体も見つかっています。
これでこの火災による死者は6人に…
【近ハチ江さんの知人】
「夜、仕事に行って頑張っていると言っていた。切なくて夕べも寝られなかった」
せんべいやあられなどの商品の生地づくりから包装までを一貫して行っていたという工場。
三幸製菓によりますと、出火当時は休憩時間で製造ラインは停止中だったということですが、複数の従業員が「出火後に停電した」と話していることが分かっています。
逃げ道を探したのでしょうか、消防によりますと、清掃を担当していた4人の女性従業員は建物の北側の防火扉の前で見つかり、製造ラインを担当していた男性社員とみられる2人の遺体はボイラー室付近で見つかったということです。
実はこの工場、これまでにも火事が相次いでいました。
【元従業員】
「(煎餅のくずが)脇に落ちて、火がついて燃えたりすることがあった」
「煎餅くずが落ちる。何回も火事があった」
消防によりますと、この工場では1988年以降、煎餅くずなどがガスバーナーに引火する火事が8件確認されていたということです。
三幸製菓は14日、すべての従業員を対象に説明会を開き、6人が死亡した火災について謝罪。当時の状況について情報を共有しました。
【説明会に参加した従業員】
「亡くなった人に黙祷した。これから仕事もしばらくできないし、いつ再開になるか、また連絡がある」
警察と消防が出火の原因を詳しく調べています。
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