三幸製菓の工場で起きた火災で従業員とみられる6人目の遺体が見つかりました。
11日深夜、新潟県の三幸製菓荒川工場で起きた火災。
これまでに清掃のアルバイトをしていた女性4人の遺体と身元不明の1人の遺体が見つかっていました。
亡くなった近さん(73)の知人:「夜勤だけど仕事があるというのは楽しいと言っていた」
亡くなった齋藤さん(70)の知人:「逃げる場所も分かるだろう。掃除に行っていれば。だからどうして逃げられなかったんだかなと」
そして14日、焼け跡から6人目となる遺体が見つかりました。
これまでに20代の男性従業員2人の行方が分からなくなっていて、身元が分からない遺体はこの2人とみられています。
警察や消防によりますと、出火当時は30人ほどが勤務していましたが、休憩中で生産ラインは止まっていたといいます。
出火当時、工場にいた従業員:「せんべいを焼く場所で菓子のカスから火が付いたようだ」
なぜ、カスから火が出たのでしょうか。
実は、この工場では1988年から2019年の間に8件の火災が発生していて、2019年の火災は細かいせんべいの破片がガスバーナーの放射熱で炭火して発火したことが原因でした。
市民防災研究所・坂口隆夫理事:「せんべいの固形物よりもカスの方が火が付きやすい。なぜかというと、カスの粒子が小さくなれば小さくなるほど空気との接触面積が大きくなる。そうすると燃えやすいということ」
ある従業員は最近も避難訓練などがあったと話しています。
一方で、火災で停電が発生し、避難に影響した可能性もあるとみられています。
市民防災研究所・坂口隆夫理事:「広い工場のどこの部分で火災が発生したのか。出火した場所から避難口まで距離があると思う。それと工場というのは、機械等の設備がたくさん設置されている。要は避難経路が分かりづらい、逃げづらいという特徴がある」
三幸製菓は「亡くなった従業員のご冥福をお祈りするとともに、遺族に対し心よりお悔やみ申し上げます。原因究明・再発防止に向けて努めて参ります」とコメントしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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