ウクライナ情勢の緊張がさらに高まっています。アメリカのバイデン大統領は会見を開き、「ロシアのプーチン大統領がウクライナに侵攻することを決断したと確信している」と述べました。
アメリカ バイデン大統領
「現時点では、彼が決断したと確信している。そう信じる根拠がある」
記者
「プーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと確信していると言いましたか」
アメリカ バイデン大統領
「そうです」
ウクライナ情勢に関する臨時会見を開いたバイデン大統領はこのように述べたほか、「侵攻は近日中にありえる」「首都のキエフも標的としている」などと改めて危機が迫っていることを強調しました。
ただ、「侵攻が行われるまでは外交の可能性はある」として、引き続き、ロシア側に緊張の緩和に向けて働きかける姿勢を示しています。
バイデン大統領は会見の中で、来週24日にアメリカのブリンケン国務長官とロシアのラブロフ外相との会談が設定されたことを明らかにしたうえで、「それまでに軍事行動があれば、外交の道を完全に閉ざしたことを意味する」と述べ、ロシア側に自制を求めました。
アメリカ ブリンケン国務長官
「この24~48時間で説明したことを含め、全ての出来事は挑発行為をでっちあげ、それへの対応としてウクライナに攻撃を仕掛けるシナリオの一部だと深く懸念している」
ブリンケン国務長官は軍の一部を撤収しているとするロシアの主張に対し、「ウクライナの国境に向かう追加の部隊を確認している」と改めて強調しました。
ロイター通信によりますと、OSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構のアメリカ大使は、ウクライナ国境付近のロシア軍の部隊が現時点で最大19万人に達しているとの見方を示しているということです。
(19日09:10)
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