ウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派指導者は18日、砲撃が激化しているとして、住民のロシアへの「大規模で集中的」な避難計画を表明した。
親ロシア派の「ドネツク人民共和国」を率いるデニス・プシーリン氏はソーシャルメディアで「18日時点で、ロシア連邦への大規模で集中的な避難が計画された」と表明。避難する住民にロシアが宿泊施設を提供することで合意したとし、「女性、子ども、高齢者を優先して避難させるべき」とした。
ロシアのインタファクス通信は「ドネツク人民共和国」の議会関係筋の話として、数十万人の住民がドネツクからロシアのロストフに避難すると報じている。
ドネツク市にいるロイターの目撃者によると、現時点では住民が避難する様子は見られていない。市内ではサイレンの音が鳴り響いており、インタファクス通信によると、「ドネツク人民共和国」の住民は現地時間午後8時(GMT1700)からバスで避難を開始すると報じている。
近隣の「ルガンスク人民共和国」の指導者も住民のロシアへの避難を表明した。
インタファクス通信によると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は、ウクライナ東部の親ロシア派指導者が住民のロシアへの避難を表明したことについて何も情報は得ていないとし、避難計画がロシアと調整されたものであるかについても把握していないと述べた。
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