「プーチン大統領、別人のようだった」仏 あの“お騒がせ大統領”もロシアへ(2022年2月15日)

 ウクライナ情勢が緊迫化するなか、ブラジルのボルソナロ大統領がロシアのプーチン大統領と面会することが分かりました。プーチン大統領を巡っては、数年前に比べて別人のようだという声も上がっています。

 ウクライナ国民を落ち着かせようと、ゼレンスキー大統領が演説を行いました。

 ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「2月16日が攻撃の日だと聞いている。我々は、その日を結束の日にしよう」

 そして、国旗を掲げ、国家を歌い「全世界に我々の結束を示そう」と呼び掛けたのです。

 世界各国の首脳が外交による解決に向け“奔走”するなか、あの“お騒がせ大統領”も動きました。

 「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナロ大統領が、アメリカ政府からは中止するように強く求められながらも16日にプーチン大統領と会談するため、モスクワへ向けて出発しました。

 ブラジル、ボルソナロ大統領:「商談と平和のため、そして招待されているのでロシアに行く」

 外交的に孤立しているボルソナロ大統領。事態を解消する狙いがあるとみられます。

 一方、今後、どうなるかはロシアのプーチン大統領次第。

 そのプーチン大統領が、ラブロフ外相とのやり取りを公開しました。

 ロシア、ラブロフ外相:「現時点では、対話を継続することを提案します」

 ロシア、プーチン大統領:「分かりました」

 これは、プーチン大統領、対話の姿勢を示しているとも見えます。

 ですが、距離が遠い。コロナ対策でしょうか。

 そういえば、フランスのマクロン大統領との会談でもかなり、距離を取っていました。

 海外メディアによると、ロシア側によるPCR検査を求められたフランス側がそれを拒否したため、よりソーシャルディスタンスを取る形での会談となったというのです。

 フランス、マクロン大統領の側近(ロイターから):「マクロン大統領のDNAを入手されるのは受け入れがたい」

 また、プーチン大統領は、5時間以上かかった会談の大半をNATO(北大西洋条約機構)への不満に費やしたといいます。

 NATO加盟国を拡大しないという約束に反しているというのです。

 しかし、NATO側はそのような約束は一切していないといいます。

 青山学院大学(現代ロシア論)・袴田茂樹名誉教授:「プーチン大統領が誤解している。NATOのトップがそれ(拡大しない約束)を言ったはずだと。それが完全に誤解で・・・。NATOのトップはむしろ東方拡大を主張している。プーチン大統領の固定観念といいますか、それを覆すのが非常に難しい状況に今はまっていると思う」

 3年前にフランスで行われた会談では、今回ほど強硬ではなく、フランス側はプーチン大統領の“変化”を感じたといいます。

 フランス、マクロン大統領の側近(ロイターから):「現在のプーチン大統領は3年前と比べ、別人のようだった」

 また、プーチン大統領は会談で、ゼレンスキー大統領について「アメリカにコントロールされている」と話したということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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