ウクライナ情勢が緊迫化するなか、ブラジルのボルソナロ大統領がロシアのプーチン大統領と面会することが分かりました。プーチン大統領を巡っては、数年前に比べて別人のようだという声も上がっています。
ウクライナ国民を落ち着かせようと、ゼレンスキー大統領が演説を行いました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「2月16日が攻撃の日だと聞いている。我々は、その日を結束の日にしよう」
そして、国旗を掲げ、国家を歌い「全世界に我々の結束を示そう」と呼び掛けたのです。
世界各国の首脳が外交による解決に向け“奔走”するなか、あの“お騒がせ大統領”も動きました。
「ブラジルのトランプ」とも呼ばれるボルソナロ大統領が、アメリカ政府からは中止するように強く求められながらも16日にプーチン大統領と会談するため、モスクワへ向けて出発しました。
ブラジル、ボルソナロ大統領:「商談と平和のため、そして招待されているのでロシアに行く」
外交的に孤立しているボルソナロ大統領。事態を解消する狙いがあるとみられます。
一方、今後、どうなるかはロシアのプーチン大統領次第。
そのプーチン大統領が、ラブロフ外相とのやり取りを公開しました。
ロシア、ラブロフ外相:「現時点では、対話を継続することを提案します」
ロシア、プーチン大統領:「分かりました」
これは、プーチン大統領、対話の姿勢を示しているとも見えます。
ですが、距離が遠い。コロナ対策でしょうか。
そういえば、フランスのマクロン大統領との会談でもかなり、距離を取っていました。
海外メディアによると、ロシア側によるPCR検査を求められたフランス側がそれを拒否したため、よりソーシャルディスタンスを取る形での会談となったというのです。
フランス、マクロン大統領の側近(ロイターから):「マクロン大統領のDNAを入手されるのは受け入れがたい」
また、プーチン大統領は、5時間以上かかった会談の大半をNATO(北大西洋条約機構)への不満に費やしたといいます。
NATO加盟国を拡大しないという約束に反しているというのです。
しかし、NATO側はそのような約束は一切していないといいます。
青山学院大学(現代ロシア論)・袴田茂樹名誉教授:「プーチン大統領が誤解している。NATOのトップがそれ(拡大しない約束)を言ったはずだと。それが完全に誤解で・・・。NATOのトップはむしろ東方拡大を主張している。プーチン大統領の固定観念といいますか、それを覆すのが非常に難しい状況に今はまっていると思う」
3年前にフランスで行われた会談では、今回ほど強硬ではなく、フランス側はプーチン大統領の“変化”を感じたといいます。
フランス、マクロン大統領の側近(ロイターから):「現在のプーチン大統領は3年前と比べ、別人のようだった」
また、プーチン大統領は会談で、ゼレンスキー大統領について「アメリカにコントロールされている」と話したということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
powered by Auto Youtube Summarize