ウクライナ情勢が緊迫する中、ロシア軍は10日、ウクライナ周辺でベラルーシ軍との大規模な合同軍事演習を開始しました。
軍事演習は、ウクライナと国境を接するベラルーシなどで10日から20日まで行われます。最新鋭の地対空ミサイルを投入するなど、大規模なものとなりました。
ロシア大統領府は、今回の演習はあくまで防衛目的のもので、ロシアの部隊は演習が終われば撤収するとしています。
しかしNATO(=北大西洋条約機構)は「危険な状況だ」として、ロシアのウクライナ侵攻への警戒をさらに強めています。
こうした中、イギリスのトラス外相は、ロシアのラブロフ外相と会談し、ウクライナとの国境に配備しているロシア軍の撤退を求めました。
これに対してラブロフ外相は、トラス外相がNATOの東方拡大に対するロシアの懸念にこたえず、「耳の聞こえない人と話しているようだった」と強い不満を表明しました。
外交交渉による緊張緩和の兆しは見えていません。
(2022年2月11日放送より)
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