将棋ソフトの不正使用疑惑で、日本将棋連盟が12月31日までの出場停止処分を下した三浦弘行九段(42)が、23日にNHKEテレで放送された「第66回NHK杯テレビ将棋トーナメント」で橋本崇載八段(33)と対局した。処分が下ったのは今月12日だが、NHKは「この対局は9月19日に行われたものです」とのテロップで対応し予定通りオンエアした。
NHK杯は持ち時間がそれぞれ10分の早指し棋戦。持ち時間を使い切ると原則1手30秒以内で指さなければならない。三浦九段は今回の疑惑で、ソフトとの指し手の一致率が高かったことと同時に、対局中の離席の多さが指摘されたが、持ち時間の短いNHK杯は対局中に離席することはない。三浦九段は2002年度に優勝している。
橋本八段は、酒と将棋を楽しむ「将棋バー」を開店するなど異色の棋士として知られ、2015年のNHK杯では反則の「二歩」で敗れた姿がオンエアされたことも話題になった。
三浦九段に出場停止処分が下り、挑戦者に決まっていた竜王戦への出場も取り消しになった直後には、ツイッターで「ファンには酷な知らせと思うが、個人的にも1億%クロだと思っている。奴が除名になるかどうかは知らないけど、俺は二度と戦う気しない」と発信(後に削除)。三浦九段を厳しく批判していた。
この日放送された対局前のインタビューでは、三浦九段の印象を聞かれ「最近タイトル戦の挑戦者にもなられて、すごく充実しているようで、まあまあ強いと思います。大変な強敵だと思います」と話した。
一方の三浦九段は、「橋本八段はもちろん実力者なんですけども、将棋以外の番組もたくさん出演されていますので、将棋普及に多大な貢献をされている棋士の1人だと思います。(今期のNHK杯戦への抱負は)昨年、一昨年ですかね、2年連続で初戦負けでしたので、今年は頑張って初戦突破したいと思います」と話していた。
対局は、先手の橋本八段が87手で三浦九段を破り、3回戦に進出した。
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