ウクライナ情勢をめぐり、各国首脳の動きが活発化しています。
ロシアのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領が会談。会談は5時間以上に及びました。その後の共同会見で、プーチン大統領は、こう述べました。
ロシア・プーチン大統領:「ロシアがNATOに向かっているのではなく、その逆だ。ウクライナがNATOに加盟して、クリミアを軍事力で取り戻そうとすれば、ヨーロッパのNATO加盟国は、自動的にロシアとの紛争に巻き込まれる。ロシアは核大国だ。その戦争に勝者はいない」
“核戦争”という言葉を使い、けん制する一方で、このような話もしました。
ロシア・プーチン大統領:「マクロン大統領の提案が、どうなるのかはまだわからないが、今後の共同措置の基礎となり得る」
マクロン大統領は、こう述べました。
フランス・マクロン大統領:「いまは極度の緊張状態にある。ここ数十年で、まれにみる状況。ウクライナ危機は、今後、数日が正念場になるだろ」
マクロン大統領によりますと、「これ以上の悪化も激化もない」という約束を取り付けたといいます。マクロン大統領は、現在、ウクライナを訪問中ですが、終了後にプーチン大統領と電話で、再度、会談を行うとしています。
一方、ドイツのショルツ首相は、アメリカのバイデン大統領を訪ねました。ドイツはウクライナに軍事支援はせず、ヘルメット5000個を送るとして、関係国からひんしゅくを買ったばかりです。
首脳会談終了後、バイデン大統領は、こう強調しました。
アメリカ・バイデン大統領:「ロシアが侵攻し、戦車や兵隊が、再び、ウクライナ国境を越えれば、“ノルドストリーム2”を停止することになるだろう。(Q.ドイツ管理下のノルドストリーム2を、どうやって止める)約束する。我々は止める」
「止める」とアメリカが言っているのは、ロシアからバルト海を通ってドイツまで敷かれている天然ガスのパイプラインです。すでに完成していて、稼働はドイツ次第という状態です。
ドイツ・ショルツ首相:「(Q.ノルドストリーム2の稼働停止をここで約束できるか)我々は一致団結していて、協調して対応していく」
ショルツ首相は、明言は避けました。
その後、出演したCNNでも質問されたのですが、ここでも、こう述べました。
ドイツ・ショルツ首相:「(Q.『侵攻したらパイプラインを止める』とロシアに言わない理由は)これは“措置”として、大きな一歩であり、今後も協力して拡大していく。(Q.“ドイツは西側陣営ではなくロシア側だ”という見方があるそうだが)まったくのナンセンス」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
powered by Auto Youtube Summarize