フィギュア団体で転倒、中国籍取得の選手にSNSで批判殺到

【AFP=時事】北京冬季五輪のフィギュアスケート団体戦に臨んだ中国国籍を取得した選手が、演技中に転倒したことでSNS上で猛烈な批判を浴びている。そのため中国は、この選手に関する投稿の検閲を行っているとみられる。 【写真】転倒する朱易(他全6枚)  米国でビバリー・ジュウ(Beverly Zhu)として生まれ育ち、現在は中国籍を取得している朱易(Zhu Yi)は、団体戦の女子シングル・ショートプログラム(SP)に登場したが、緊張からか思うような演技ができず、序盤から失敗が続いて最下位。採点を待つ間は涙をこらえているように見えた。  中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」では、「朱易の転倒」のハッシュタグが付いた投稿が2億3000万回も閲覧されたが、その後このハッシュタグは無効になり、6日午後には検索結果が表示されなくなった。別のハッシュタグ「朱易の失敗」はまだ有効で、こちらは8000万回以上も見られている。  2018年に国籍を変更した朱は「最初のジャンプをミスしたことで消耗し、最後のジャンプの着氷では大きなプレッシャーを感じて、残念ながら失敗してしまった」と話した。  ところがインターネットで朱に対する同情の声はほとんど見られず、中にはメンバー選考に疑問符をつける人もいた。  ある人物は「陳虹伊(Chen Hongyi)の方がずっとよかった。こんな選手が中国代表に選ばれた理由が分からない」とコメント。別の人物も「大きなプレッシャーはその通り。それでも、国と国民のプレッシャーを感じずに五輪に出場できる選手がいたら教えてほしい」と続けた。【翻訳編集】 AFPBB News

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