芸能リポーター・前田忠明、伝説の会見ベストワンは勝新さん
15日は終戦記念日。戦後70年、スポーツや芸能界のヒーローの活躍に勇気づけられ、日本は成長を遂げた。そして、偉大な功績とは別の側面にも、私たちは胸を躍らせた。そんなヒーローたちの足跡について、タレントみのもんた(70)、芸能リポーター前田忠明(74)らさまざまな立場の人に、ゆかりのあるジャンルのベスト10を選んでもらった。
勝新太郎さんの会見がダブル1位ですね。90年1月16日、米ホノルル空港で現行犯逮捕された時は、各局のクルーが一斉に現地へ飛んだ。パンツのせいにするなんて勝新さんらしいですよ。96年11月22日のがん告白会見では終盤、禁止されているタバコを吸いだす始末。会見は質問する側が主導するものなのに、勝新さんは独壇場にしてしまう。何者もかなわない“会見力”がありました。
2位の85年1月23日、松田聖子(53)の破局会見も強烈でした。あの名せりふが出た時は笑っていいのか、同情していいのか、どうしていいか分かりませんでした。
珍しかったのは、84年5月28日の平幹二朗(81)と佐久間良子(76)がツーショットで臨んだ離婚発表。お互いに「何一つ自分に悪いところはない」って示そうとする意図があったのではないでしょうか。
日景忠男(78)の会見も忘れられません。養子だった沖雅也さんが飛び降り自殺をして、遺体が東京・青山のマンションに戻った時、棺を部屋に運び入れる人がいなかったから、僕も担ぎました。その後の会見だったからとても印象深く覚えています。
市川海老蔵(37)の会見は、話よりも顔に驚きました。殴られた傷が治っていなくて目が真っ赤でしたから。93年9月6日、逸見政孝さんの胃がん公表も衝撃でした。「頑張ってください」と言ったら、僕の顔をじっと見て「はい」って言ってくれたのが忘れられません。
◆ワイドショー史に残る伝説の記者会見◆※敬称略
1位=勝新太郎(90年1月)パンツの中にコカインなどを隠し持っていたとして現行犯逮捕。罰金刑確定後、「もうパンツをはかないようにする」
1位=勝新太郎(96年11月)がんを患っていると告白。タバコを吸いながら「ビールがうまい。(病気で)味が変わってオレンジジュースみたいなんだ」
3位=松田聖子(85年1月)恋人との破局を公表し、「今度、生まれてくるときは絶対一緒になろうねって言って、お別れしました」
4位=三浦友和 山口百恵(80年11月)霊南坂教会で挙式、東京プリンスホテルに約1800人を招待して披露宴の後で会見。媒酌人の宇津井健夫妻も同席
5位=平幹二朗 佐久間良子(84年5月)ツーショットで会見し、離婚を発表。会見中は一度も目を合わすことはなかった。「人生の共演はできなかった」
6位=日景忠男(83年6月)沖雅也さんが自殺、「オヤジ、涅槃(ねはん)で待つ」の遺書が見つかったことを受け、養父が会見。「もういいじゃないですか」
7位=市川海老蔵(10年12月)飲酒中に暴行され「死ぬかと思いました」。事件当日の自分に言いたいことは?の質問に「出かけるのをやめなさい」
8位=桜田淳子(92年6月)統一教会への入信、「合同挙式」参加を公表。相手の会社役員も同席したが、派手さのない容姿が意外な印象を与えた
9位=酒井法子(09年9月)覚せい剤事件で勾留先から保釈。報道陣が多くTBSは「フラッシュが目に刺激を与える場合があります」と異例テロップ
10位=島田紳助(11年8月)暴力団との関係をめぐり突然の引退表明。「自分の中ではセーフと思っていたが芸能界のルールとしてはアウトだった」
10 逸見政孝(93年9月)午後3時から緊急会見。各局が生放送で伝える中、「私が今、侵されている病気の名前、病名は…がんです」
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