大関昇進の御嶽海「ほっとした、出来は満点」緊張の伝達式終え会見でニッコリ 母・マルガリータさんは「けがしないように」

日本相撲協会は26日、春場所(3月13日~、エディオン大阪)の番付編成会議と臨時理事会を両国国技館で開き、御嶽海(29)の大関昇進を承認した。

午前9時40分頃、都内の出羽海部屋で行われた伝達式で、使者の春日野理事と大鳴戸親方から「本日の理事会におきまして全会一致で関脇・御嶽海の大関昇進が推挙されました。誠におめでとうございます」と大関昇進を伝えられた。御嶽海は緊張した面持ちで「謹んでお受け致します。大関の地位を汚さぬよう感謝の気持ちを大切にし自分の持ち味を生かし相撲道に邁進して参ります。本日は有り難うございました」と決意を述べた。
3回目の優勝を果たして開かれた24日の一夜明け会見では、口上について「シンプルに行こうと思います。難しいことは言わないようにします」と話していた。四字熟語を使用せず「フランクな大関が目標」と語っていた通りの口上となった。

伝達式後には会見が行われ、口上の出来について聞かれると「満点です」と笑顔を浮かべた御嶽海。口上に「感謝の気持ち」という言葉を選んだことについては、中学校から現在まで恩師に「感謝の気持ちを忘れないで相撲を取りなさいと言われてきた」と明かした。

会見には両親も同席。父・大道春男さん(73)は「本当に嬉しく思います。親方をはじめおかみさん、親方衆のみなさまに大きく育てて頂いて、本当に感謝してます。有り難うございます。新しいスタートに立ったと思いますからけがなく、自分の相撲を取って欲しい」とコメント。母・マルガリータさん(51)は「(会ったのは)2年ぶりです。すごく嬉しく思います。(どんな言葉を掛けられました?)いつも愛しているよ、いつも。頑張ってください。ママ、いつもけがしないように祈ってます」とエールを送った。

会見では「大関」と呼びかけられはにかむ様子も見せた御嶽海。「スタートラインにようやく立った。今まで以上に気を引き締めていく」と決意を述べた。

■御嶽海 久司
1992年12月25日生まれ、29歳。本名・大道 久司(おおみち・ひさし)。180センチ、174キロ。長野県木曽郡上松町出身。木曽青峰高校~東洋大学。東洋大出身初の大関。得意技・突き、押し。

■雷電為右衛門(らいでん・ためえもん)
大相撲史上に残る江戸時代の伝説的な強豪力士。日本相撲協会の資料によると、1767年、現在の長野県東御市に生まれる。幕内在位は36場所で、大関は27場所務めた。身長197センチ、体重170キロほどの体格で、幕内では254勝を挙げ、負けはわずか10番だった。あまりに強かったため張り手などが禁じられたと伝えられている。(26日12:42)

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