ウクライナ情勢をめぐって、アメリカのバイデン政権は26日、ロシア側が求めているNATO(=北大西洋条約機構)を東側に拡大させない保証を拒否すると書面で回答しました。
ブリンケン国務長官「書面で繰り返しているのは、NATOのドアは開かれているという原則を守ることだ」
ロシアと欧米諸国との間では、断続的に外交交渉が続いていますが、アメリカは、ロシア側の最大の要求であるNATOにウクライナを加盟させない、いわゆる「東方不拡大」の保証を改めて拒否しました。
モスクワでは、現地に駐在するアメリカのサリバン大使が、回答を書面で直接ロシア側に手渡し、説明したものとみられます。
ブリンケン長官によりますと、回答でアメリカ側は、双方が軍事演習を制限することなども提案し、緊張緩和も促しています。両国の外相は、近く再び会談する見通しです。
一方、フランス・パリでは26日、ロシア、ウクライナ、フランス、ドイツの4か国の高官が協議を行いました。
フランス政府の発表によりますと、4か国は、ウクライナ東部での紛争について停戦を順守することで一致し、意見の違いを埋めるため、今後も取り組んでいくことを確認しました。
2週間後に再びベルリンで協議するとしています。(2022年1月27日放送)
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