写真を拡大 娘の神田沙也加さん(享年35)を18日に亡くした歌手の松田聖子(59)が25日、大みそかに出場を予定していた「第72回NHK紅白歌合戦」(後7・30)の出場を辞退した。NHK側と出演に向け話し合いを再開していたが、聖子は周囲に「やっぱり歌えない」と話したという。 短い文章に、悲しみの深さがにじんだ。紅白の公式サイトは「紅組で出場予定の松田聖子さんは、このたび出場をご辞退されることになりました」とだけ記した。この結論は、聖子が悲しみの中から出した答えだった。 最愛の娘を失い、年内のディナーショーを全て中止した。紅白についてはNHK側は「聖子さんの気持ちを最大限尊重したい」としていた。紅白は、2011年と14年に母娘で出場。その“特別な思い出がある舞台”へ、葬儀が行われた北海道から帰京した翌日の22日、マネジャーとNHK担当者との間で話し合いが始まった。 googletag.cmd.push(function() { googletag.display('div-gpt-ad-1599212539073-0'); }); 悲しみの底に沈んでいた聖子。NHKは演出面などを含め出演にこぎつける可能性を模索し、25日に正式に出場を打診。聖子はレコード会社を通じ、辞退の意向を伝えた。レコード会社幹部によると、この日、聖子の担当者から「“やっぱり歌えない”と本人が言っている。辞退することになります」と連絡が入ったという。 辞退したのには3つの理由がある。一つは、最愛の娘を失ってからわずか1週間しかたっておらず、深い悲しみの底にあること。とてもスポットライトを浴びる舞台で歌える状態ではない。2つ目は、昨年まで8年連続で通算24回出場している紅白歌合戦であること。聖子は、紅白がどのような場であるかよく分かっている。出場者が一体となって盛り上げるお祭りであり、歌い納めの音楽の祭典。「悲しみの中にいる自分がその舞台に立つと、ほかの出演者に迷惑を掛けるのではないかという思いがある」(関係者)という。 3つ目は、そもそも四十九日の法要を終えるまでは華やかな場は控えたいという素直な思い。聖子にとっては、考えた末の答えだった。 21日に斎場で正輝と行った会見では、報道陣の前で涙を見せなかった。NHK関係者は「子に先立たれる悲しみは計り知れない。無理をすることは誰も望んでいない」と
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