■ニュースの概要■ 2021年12月6日、韓国経済新聞が伝えたところによると、韓国がトルコと結んだ通貨スワップにより20億ドルに上る巨額の損失を被るリスクの発生したことが分かった。今年8月12日、韓国銀行は自国経済の通貨不安を解消するため、トルコ中央銀行と通貨スワップ契約を締結した。契約金額は、韓国の2兆3000億ウォンとトルコの175億リラを相互に交換する、20億米ドル規模のもので、契約期間は3年である。韓国とトルコは2013年5月発効の自由貿易協定(FTA)を締結しており、両国の貿易を拡大させる目的もあった。ところが12月3日のリラ相場は、1ドル=13.69リラと下落しており、2020年末と比較すると47%も暴落している。175億リラの価値は、通貨スワップ締結当時の2兆3000億ウォンから、すでに1兆5000億ウォンにまで大幅に目減りしているのだ。韓国銀行はトルコとの通貨スワップの詳細を明らかにしていないが、このままトルコ・リラの暴落が続く場合、韓国銀行は紙切れ同然となったトルコ・リラを抱える一方、2兆3000億ウォンを全く回収できなくなるリスクを抱えているのだ。現在トルコでは、自国通貨の暴落によってインフレが進行しているが、エルドアン大統領の指導で、通常引き上げるべき基準金利を逆に引き下げたため、国際的にさらなる信用不安を招いた。また為替レートを防御するため、外貨準備高を投入したことも、通貨不安を助長した。トルコ政府が為替レートを防御する動きに対しては、国際投機資本から格好のターゲットにされるとの見方が有力で、為替レートがより下落するリスクも負っている。こうしたトルコ・リラ相場の状況は、韓国・ウォンを取り巻く環境と非常によく似ている。韓国国内では、韓国銀行の通貨スワップによる巨額損失は、税金の投入で補填されることになるため、経済力の弱いトルコとなぜ通貨スワップを結ぶ必要があったのか、背景・経緯の妥当性とその責任を問う声が高まっている。
引用・参考:https://www.hankyung.com/economy/article/202112056148i
http://www.joseilbo.com/news/htmls/2021/08/20210812430595.html
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20211217-OYT1T50002/
■ニュースに対する韓国の反応■ こうした報道が大手ポータルサイト・ネイバーに掲載されると、韓国国民から以下のような反応が見られました。「韓国は、日本とはスワップが結べず、中国とはスワップを結び、東南アジア共産圏とロシアとは締結して、あまりにも危険な契約に税金を注ぎ込んでいる。文在寅はいつも、反米国家とだけ肩を組んでいるようだ」「文在寅は、トルコと通貨スワップを結んだときに、自分の手柄のように自慢していましたね」「一体なんで我が国が、経済に不安のあるトルコなんかと、通貨スワップを結ぶ必要があったんですか?」「通貨スワップは、外国為替が安定している国と結ぶべきものです。文在寅政権はそんなことも知らないのか? 文在寅の経済知識は素人レベルです」「ベネズエラとは通貨スワップしないのですか?」「この巨額スワップを韓国銀行が独断で結べるはずがない。文在寅が関わっているはずだ」「トルコと通貨スワップを結んだ時点で、すでにトルコリラは落ちぶれた状態だったのだ。そしてこの結果は誰でも予想できた。つまり文在寅の能力が低いのではなく、これは故意だったのではないか? 文在寅は国を意図的に壊そうとしているようにしか見えない」「米韓通貨スワップが年末で終了してしまいます。本当に文在寅は寝ている間にも、国を窮地に追い込むんだね」「文在寅を辞めさせるには、文在寅を無条件で支持する勢力を排除しなければなりません」
今回のテーマは「韓国が通貨スワップで最大20億ドルの巨額損失!? トルコ・リラの暴落で韓国ウォンの回収がピンチに」でした。一方、こうした記事の日本語版が掲載されると、日本のネット市民から以下のような意見が寄せられました。「韓国は通貨スワップがウォンが暴落した時だけ、外貨が借りられるものと勘違いしているようだが、相手国がピンチになったら当然、助ける必要があります。スワップとはそういうものです。韓国は自国だけに有利な解釈をすることに慣れ過ぎて、そんなことも分からなくなっているようだね」「トルコと締結なんて、ハイリスク・ローリターンでしかないよ。自国の利益しか考えないで苦し紛れに締結したら、相手国の方が危なくて大切な外貨準備高が溶けちゃいそうって事だよね? 韓国は何をやっても逆張りにしかならないようだ」「しかも韓国ウォンも、トルコリラみたいに大暴落する懸念が出てきたということだね」「赤信号の点灯した両国同士の、騙し合いみたいな話だね。他の国には絶対迷惑をかけないで下さい」「トルコ・リラの暴落で韓国は困っているようだが、日本と韓国がスワップしたらウォンの暴落で日本が困るのが目に見えています。日本政府は韓国ウォンと通貨スワップを結ぶリスクを再認識すべきです」「国家間の約束はちゃんと守りましょうね。自国が損をするからといって反故には出来ませんよ」「韓国はまた最後には”この合意は条約とは違い、法的拘束力は無い”とか言い出すに決まっています」さて皆さんが想像しているように、韓国経済はトルコと通貨スワップを結ぶ必要があったほど脆弱であったと言う事ができます。また韓国の製造業では、サムスンの半導体メモリーが台湾TSMCに抜かれ、サムスンのスマホは中国勢に抜かれ、現代自動車はガソリン車でもEVでも欠陥・リコールが多発し、今後の販売低迷は避けられそうもありません。韓国経済の見通しは、極めて暗いようです。以上、甘井香織がナビゲートいたしました。みなさんは、どう感じられましたか?
引用・参考:https://news.naver.com/main/read.naver?m_view=1&oid=015&aid=0004636967
https://news.yahoo.co.jp/articles/20aab5ce8bd300e6539b6c64a6f508683e27e24a/comments
https://jp.yna.co.kr/view/PYH20211216182700882
■使用楽曲提供:
「甘茶の音楽工房」様 https://amachamusic.chagasi.com/
「ミュージックノート」様 http://www.music-note.jp/bgm/
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