マイナポイント「3万円」総理 公明党案を“検討”(2021年10月13日)

 国会では12日、代表質問2日目の質疑が行われました。焦点となったのは、コロナ禍で傷んだ経済への対策でした。

■立憲・福山氏「令和版所得倍増計画どこへ」

 立憲民主党・福山哲郎幹事長:「総裁選で強く主張された“令和版所得倍増”計画は、どこへいってしまったのでしょう。所信には、全く見られませんでした。金融所得課税強化の旗も、早速、おろされましたよね。失礼ながら、いきなりブレすぎではないですか?」

 岸田文雄総理大臣:「総裁選で掲げた令和版所得倍増は、広く多くの皆さんの所得を全体として引き上げるという、私の経済政策の基本的な方向性について申し上げたものです。成長と分配の好循環による“新しい資本主義”の実現を目指します」

■共産・志位氏「『トリクルダウン』起こらず」

 共産党の志位和夫委員長は・・・。

 共産党・志位和夫委員長:「アべノミクスの三番煎じのスローガンではありませんか。アベノミクスがもたらしたものは何だったか。貧富の格差の劇的な拡大でした。大金持ちが儲かれば、庶民に回ってくるという『トリクルダウン』は起こらなかったのです」

 岸田文雄総理大臣:「アベノミクスは六重苦と言われた旧民主党政権の経済不況から脱し、デフレではない状況を作り出し、GDPを高め雇用を拡大しました」

■国民民主・玉木氏「支援は、いつ、誰に」

 また、国民に対する新たな給付金について、岸田総理は実現に意欲を見せていますが、国民民主党・玉木雄一郎代表からは・・・。

 国民民主党・玉木雄一郎代表:「岸田内閣の現金給付は、どのような対象者に、いつまでに届けるのか。また、岸田総理がテレビ番組でおっしゃったプッシュ型支援は、いつ頃、誰に対して行われる予定か、お答え下さい」

 岸田文雄総理大臣:「コロナ禍で厳しい環境にあるなか、昨年の反省もふまえ、可能な限りプッシュ型で迅速に給付を行わなければならないと考えております」

■維新・馬場氏「消費税5%引き下げの他・・・」

 日本維新の会・馬場伸幸幹事長からは、“消費税の引き下げ”について質問が飛びました。

 日本維新の会・馬場伸幸幹事長:「私たちは2年を目安とした消費税の5%への引き下げのほか、社会保険料の支払い減免や、持続化給付金の第2弾の支給を求めていますが、見解を伺います」

 岸田文雄総理大臣:「消費税については、社会保障の財源として位置づけられており、当面、消費税について触れることは考えておりません」

■公明・石井氏「マイナポイント3万円付与を」

 与党・公明党の石井啓一幹事長からは、新たな案が投げ掛けられました。

 公明党・石井啓一幹事長:「公明党は、マイナンバーカード普及の強力な後押しと、消費喚起を促すため、一人あたり3万円のポイントを付与する、新たなマイナポイント事業の創設を提案致します」

 岸田文雄総理大臣:「マイナポイント事業については、与党の議論もふまえながら、政府内においても検討を進めて参ります」

■岸田総理「事業規模に応じた給付金を支給」

 自民党の世耕弘成参院幹事長は、営業制限などで大きな影響を受けた事業者に対する支援について、質問しました。

 自民党・世耕弘成参院幹事長:「総理は、影響を受ける事業者の規模や、影響度合いをどのように把握して、公平で迅速な給付を実現しようとされているのでしょうか」

 岸田文雄総理大臣:「今後、策定する経済対策において、大きな影響を受ける事業者に対して、地域・業種を限定しない形で、事業規模に応じた給付金を支給して参ります」

 岸田総理は14日、衆議院を解散する意向で、与野党は名実ともに選挙戦に突入する見通しです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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