東京都議選の期間中に無免許運転で人身事故を起こした木下都議が事故を起こした後も走行を続け、被害者に止められていたことがＪＮＮの取材で分かりました。警視庁は、当て逃げした可能性についても慎重に調べています。
「蛇行運転だとか、そんな運転をしていたので、ずいぶん危険な人が運転しているなと」（被害者の５０代男性）
東京・板橋区に住む５０代の男性。「都民ファーストの会」に所属していた木下富美子都議（５４）に車をぶつけられました。
「一言、頑張って下さいと（小池都知事に）ささやいていただきました」（木下都議のツイッターより 今月３日）
事故が起きたのは都議選の投票を２日後に控えた今月２日の朝。木下都議が運転する乗用車は板橋区の交差点で右折レーンをバックし、後ろの男性の乗用車にぶつかります。男性と助手席の妻は首や肩などに軽いけがをしました。
「結構な衝撃でぶつかってきたので、ちょっとやっぱりびっくりしました。アクセルとブレーキ間違ったんじゃないかぐらいの勢いでの、ぶつかり方だったので」（被害者の５０代男性）
右折の表示が出ても進まない木下都議の車に、男性がクラクションを鳴らしたところ突然、バックしてきたといいます。さらに・・・
「アクセルをがっつり踏んで、勢いよく出て行って逃げて行ったんです。それを見て、自分たちも『逃げられた』と思って、後ろから追いかけて行って」（被害者の５０代男性）
右折しようとしていたはずの木下都議の車は信号が青に変わると、そのまま直進。慌てて追いかけた男性が２００メートル近く先で木下都議の車を止めたといいます。
「『何で逃げるの？』って聞いたら、（木下都議は）『逃げてない』と。『車からちょっと降りてきてよ』って言ったら、（木下都議は）降りた途端に、いきなり自分の車（の後方）を見に行ったんです」（被害者の５０代男性）
周囲も、その様子を目撃していました。
「（被害者の車が）クラクション『バーッ』って鳴らしながら横通って行ったんですよ、止めようとして」（事故を目撃した男性）
警視庁は木下都議を過失運転傷害と無免許運転の疑いで捜査していますが、当て逃げの可能性についても慎重に調べています。木下都議は当時、免許停止期間中で無免許運転の状態。捜査関係者への取材で免停となるのは、これで４回目で、４回目の免停期間は４月１４日から事故が起きた今月２日までだったことも新たに分かりました。しかし、免停中だったはずの５月に投稿された本人のツイッターにはバイクのヘルメットをかぶる姿が・・・。同じ選挙区から立候補していた前田順一郎さんは選挙中も木下都議が車を運転する姿を何度も見たと話します。
「選挙が近づいてきた時も、街宣車でご自身で運転されていたところを何度も見ましたし、選挙期間中も運転されているところを何度も見ています」（日本維新の会から立候補 前田順一郎さん）
事故発覚直後、ＪＮＮの取材に木下都議は「スマホを見ながら運転して免停になった。停止期間は２日までだったのに勘違いした」と話していましたが、その後は一切、取材に応じていません。
「（Ｑ．どの点が一番納得がいかない）逃げたことです。とにかく逃げたこと。逃げて、また俺らも追いかけて、危ない思いをさせたことです」（被害者の５０代男性）
２３日の都議会臨時会では辞職勧告決議案が提出され、可決される見通しです。（22日16:51）
#無免許運転 #東京都議 #木下富美子 都議
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