上下グレーのスエットを着た金髪の男。
殺人未遂で逮捕された、服部恭太容疑者(24)。
真っすぐ前を見据え、カメラを気にする様子もなく車に乗り込み、身柄を検察に送られた。
服部容疑者は10月31日、東京・調布市内を走行中の京王線の電車内で、ナイフで乗客を刺したうえ、ライター用オイルをまいて放火。
胸を刺された72歳の男性が重体となるなど、17人が負傷した。
事件から2日たち、服部容疑者の事件前の足取りが明らかになってきた。
7月ごろ、地元の福岡県を離れた服部容疑者は、ここ1カ月ほどは東京・八王子市内のホテルに滞在。
その滞在費については、「消費者金融から借りていた。東京のいろんな場所をまわっていた」と供述。
都内で観光をしていたとみられる。
また、事件を10月31日に起こした理由については、「ハロウィーンだから、電車内にたくさんの人がいるからこの日にした。よく使っていたので京王線を選んだ」と供述。
多くの人が集まるハロウィーンの日に、電車という動く密室を狙ったものだった。
さらに服部容疑者は、事件当日、殺虫スプレー5本とジッポライター5つを所持。
ライターオイル3.5リットルを購入していたことがわかった。
逮捕された服部恭太容疑者は調べに対し、「ライターオイル350mlを10本買った」と供述していて、リュックサックからは、無色透明の液体が入ったペットボトル4本が見つかった。
服部容疑者は調べに対し、小田急線の事件を参考にしたという趣旨の供述をし、電車を狙った計画的な犯行だったとみられている。
2021年に入り相次ぐ、駅や電車の利用者を狙った犯行。
2021年8月、走行中の小田急線の車内で、乗客10人が刃物で切りつけられ、重軽傷を負った。
その後、男は車内の床にサラダ油をまき、火を付けようとしたものの着火せず、逮捕された。
また、10月にはJR上野駅で、ATMに並んでいた男性2人が相次いで男に刺される事件が発生。
駅の構内や電車内で刃物を使用した事件が相次いでいることを受け、2日、警視庁は新宿駅で訓練を行った。
この訓練は、駅構内で刃物を持った男2人による襲撃を想定したもの。
駅の利用者が改札付近にいる2人を見つけ交番に駆け込み、警察官が盾やさすまたなどを使って制圧し、男を逮捕するなどの手順が確認された。
警視庁は今後も訓練を徹底し、「都民の安全確保に最大限努めてまいります」としている。
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