自民党の二階幹事長の発言が県内で波紋を呼んでいます。自らの派閥に所属する細野豪志議員を支援する発言について、静岡5区の自民党支部が強く反発しています。
11月15日、自民党県連を訪れたのは静岡5区の支部長たちです。県連に対して二階幹事長の発言に抗議する文書を手渡しました。きっかけになったのは今週、沼津市で開かれたパーティーでの二階幹事長の発言でした。
自民党・二階俊博幹事長「(選挙は)勝つか負けるかわからないようではだめ。あの人なら間違いない。我々は細野さんを支援する。みんな誓ってくれますか。本気でやれよ!」
二階派に所属する細野豪志議員のパーティーに招かれた二階幹事長は、次期衆院選での支援を約束しました。
細野豪志衆院議員「(二階幹事長から)その選挙区をおまえ頑張れと、託すといっていただいたのは、本当に重たい言葉です。まだまだ非力ですが、選挙区に対する思いはほかの誰にも負けない」
無所属の細野議員のほかに5区では、自民党の現職、吉川赳議員が活動しています。
自民党・吉川赳議員「かねてから支えていただいている5区内の7つの支部の思いだと思う。私としてはその思いにしっかりと応えていかなければいけないと思う。大変心強く思っています。」
吉川議員を全面的に支援する地元支部は、二階幹事長の姿勢に猛反発です。
自民党県支部・矢岸克之三島市支部長「吉川さんが支部長として頑張っている、現職として。それを置いて、そのような発言は到底、理解できない。自民党そのものの組織がおかしくなる」
自民党入りを熱望する細野さんをめぐっては、県連はこれまでにも「入党の断固反対」の申し入れを二階幹事長にしています。こうした経緯を踏まえての二階幹事長の発言に県連も頭を悩ませています。
自民党県連・竹内良訓幹事長「東京の理論や、派閥の理論で、すべてのことが決まる政党であってはならない。それでは、頑張っている吉川議員がかわいそう」
自民党県連は、近日中に上川陽子県連会長と今後の対応を協議する方針です。
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