出典:EPGの番組情報
グレーテルのかまど「石ノ森章太郎のコッペパン」[解][字]
ふんわりやわらか!懐かしい味わいのコッペパン。日本を代表する漫画家の一人、石ノ森章太郎の青春時代思い出の味です。“漫画の王様”の若き日を支えた味。その物語とは?
番組内容
誕生50周年を迎えた、仮面ライダーシリーズをはじめ、数々の名作漫画を生み出した石ノ森章太郎。名だたる漫画家たちが集ったアパート・トキワ荘で、仲間と分け合って食べたのがコッペパンでした。はさむ具材次第で食事としても、スイーツとしても楽しめる万能選手!音楽や読書を愛し、歴史、ファンタジー、ギャグとどんな分野も描いた漫画家石ノ森章太郎の偉業に思いをはせて、ヘンゼルもコッペパン作りに挑戦!
出演者
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- コッペパン
- 石森
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- パン
- 漫画
- 生地
- 石森章太郎
- 当時
- 日本
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- ヘンゼル
- 給食
- 情熱
- 田辺
- 漫画家
- cm
- クリーム
- コッペパン作
- トキワ荘
- ボウル
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
ふんわり やわらか!
懐かしい味わいのコッペパン。
このコッペパンをかじりながら
ひたむきな情熱を燃やしていたのが…。
日本を代表する萬画家 石森章太郎。
「サイボーグ009」や「仮面ライダー」など
漫画界に大きな影響を及ぼす作品を
残しました。
若き日を共に過ごした コッペパン。
その思い出のエピソードとは?
こよいは 漫画の王様を支えた
コッペパンの物語をひもときましょう!
光る石をたどれば行き着く不思議な家に
あのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの
末えいが暮らしています。
彼らが振る舞う おいしいお菓子の物語を
ご賞味あれ。
うん? ヘンゼルがいないじゃないの?
ヘンゼル君!
あ~。
あ~ びっくりした~。
えっ どこ 行ってたの?
ええ? いや 今日もさ 姉ちゃんから
リクエストが来てるんだけどさ
もういつもにも増して
意味が分からないんだよね。
いつにも増して?
だから ちょっと お風呂に入って
考えてたわけ。
ああ 随分 長風呂でしたね~。
悩み事はね お風呂でするって
決めてるから。
なるほどね~ お風呂で長風呂ね~。
そんなことよりさ かまど!
これ見て これ。
「10円で 何とかOK」。 ほう。
これさ 10円って駄菓子しか
買えないよね?
駄菓子を買ってきてってことですかね。
いやいやいや これ 10円で
「何とか」ですからね。
「何とか」っていうところにね
注目していただけますですね。
これは まさしく
あれでございますからね。
あれですね。
本見てみますか?
そうですね。 あれといえば それですね。
それといえば これですね。
ということで こよい ひもとくのは
「石森章太郎のコッペパン」。
はいな。
♬~
今年で誕生から50周年を迎えた
「仮面ライダーシリーズ」。
斬新な変身ヒーローに 子供たちは熱狂!
現在も続く 世代を超えた人気作です。
その生みの親こそ 漫画の王様…
「サイボーグ009」をはじめ
多岐にわたるジャンルの作品を手がけ
漫画界に大きな足跡を残しました。
1938年 宮城県登米郡に生まれた
石森さん。
幼いころから絵が得意で
手塚治虫の影響を受け
中学生の時に漫画を描き始めます。
1956年 後の名だたる漫画家たちが
集まっていたアパート「トキワ荘」に入居。
切さたく磨して描き続ける日々でした。
まだ 漫画家として歩み始めたばかりの
当時。 印象深い食べ物がありました。
それが コッペパンでした。
当時の暮らしについて 石森さんは
こう語っています。
当時 トキワ荘の住人たちが足しげく
通っていたというパン屋
片山菊香堂。
創業者の孫で 歌手として活躍する…
地域住民に親しまれた
パン屋だったといいます。
石森さんが トキワ荘時代をつづった
自伝。
コッペパンを食べていたことが
書かれています。
安いコッペパンは若い漫画家たちにとって
とっておきの食べ物。
石森さんは 赤塚不二夫さんと2人で
1本のコッペパンを分け合って
食べたそう。
お金がなくても 夢中になって仲間と
一緒に 夢を追いかけた日々。
そばには コッペパンがあったのですね。
石森先生 若かりしころは
コッペパンで しのいでたんですね。
そうよ。 赤塚不二夫さんと半分こして
食べてたって キュンとならない?
何か すごいね。
ちょっとね。
でも 10円のさ
そのコッペパンっていうのが
あってくれたから 安心して 夢を
追いかけていられたんだね。 きっとね。
そうだね。
じゃあ 私たちも 石森先生の
青春に思いをはせて
コッペパン作っていきましょう。
作ってみましょう!
それでは 味わいのキメテをどうぞ!
はい!
優しくて どこか懐かしい
そんな味わいを目指します!
はい じゃあね パン生地作りから
いきますよ。
OK。
じゃあ ボウルに 材料を
入れていってほしいんですけども。
まず 強力粉と…。
かまど。
うん?
ちょっと待って下さい。
今日作るのさ コッペパンだよね。
はいな。
これ 使いましょう。
何ですか?
えっ? これ きび糖っていうんだけどさ。
おお! どうして?
きび糖は 黒糖のようなコクがあって
ミネラルも豊富。
パンに豊かな風味が出て
優しい味わいになるんだ。
なるほど。 コッペパンならではの
材料じゃありませんか。
そうそうそうそう。
じゃあじゃあ そのきび糖と 強力粉でしょ
薄力粉。
そして 塩を合わせて混ぜましょう。
OK。
さくさくっとね。 そしたらね コンロに
置いてある鍋に 牛乳が入ってるのね。
それを 35℃まで温めると。
35℃。
あらっ。
35!
はいっ きました。
ではでは そこに イーストを加えて。
加えてと。
そして 溶かしたら。
もういいかな?
溶けた。
じゃあじゃあ そのイースト入り牛乳を
ボウルに入れて下さい。
それで混ぜると。
ここから 手でいいですか?
はい その前に オキテ!
はい!
はい ベター。
どういうこと?
はい バター。
あっ そういうこと?
そうなんですよ。
バター?
えっ でもさ
バター もう入れちゃっていいの?
そうなんですよ。 いつもはね 生地を
練って グルテン膜ができてから
バターを入れるっていう。 そうすると
ふわふわしっとりになるんだけども。
はい。 でも バター 先に入れるとさ
そのグルテン膜を作る邪魔を
しちゃうんだよね 確か。
そう そういうこと。
じゃあ 食感が
変わってくるっていうことですか?
そう。 だから ふんわりしっとりに
しないってことですね。
なるほどね。
コッペパンっていうと ほんとにね
こげ茶色の木しか思い出せない。
木?
何か 机。
はあ?
こげ茶色の机で みんなで
勉強してたわけでしょ 子供のころ。
あっ その学生時代を
思い出すっていう意味?
給食?
あっ 粉けが なくなりましたよ。
それ出して下さい 台に。
これを出して。
でも 今も みんな
コッペパン食べてるんでしょ?
同じように給食で。
食べてるでしょ。
ヘンゼルも食べた?
いっぱい食べてましたよ。
はい やって下さい。
ちょっと いつもと ほら 違わない?
若干 かたいって感じかな。
若干 かための感じになっております。
よっし。
石森章太郎さんについて知りたい?
教えて下さいよ。
高校時代から 宮城に 天才がいると
騒がれてた 天才ぶりだったんだよ。
ふんふん…。
あの 東日本漫画研究会っていうのを
作って 同人誌なんかもね 出してたから。
やっぱ すごいって評判だったっていう。
なるほど。
もうね 10代から
もう ぬきんでたわけですね。
ふんふんふんふん…。
「ふんふんふん」って 聞いてないでしょ。
聞いてますよ。
聞いてる?
それで 今は 世界一
多作な漫画家ということで
ギネスに登録されているんだよ。
それは 相当すごいわ。 重たくなってきた。
まだまだだから。
もうちょっと気張んなさい。
疲れてるでしょ。
ねえ 聞いてる? ちょっと!
話しがいがないんだけど。
何ですか?
ハハハ…。
もう 無駄な動きさせるから。
そんな おかしな動きしなくたって
できるはずだよ。
やっぱ 手だけ使うとさ
疲れるじゃんと思って。
体使うと変わるかなと思ったら
余計 疲れるだけだった。
そうだろうね。 見た目で分かったわ。
逆に疲れてるだろうって。
それさ カードで そうやって まとめて
まとまったら たたけるわけだよ。
「パンパン」って。
グルテンチェックしてみる?
うん してみよう。
おっ いけてるんじゃないの?
いいんじゃない?
いい?
はい じゃあ 生地を丸くまとめちゃって。
はい。
ボウルに入れて ラップして。
30℃で 40分だね。
OK。
よし。
世代を超えて愛されてきたコッペパン。
日本生まれのパンって知っていましたか?
コッペパンを作り出したのは 田辺玄平。
田辺さんは 日本のパン業界に
画期的な変化をもたらします。
明治34年 パン作りを学びに
アメリカに渡った田辺さん。
当時 日本にはなかった やわらかなパンに
衝撃を受けます。
その鍵が イースト菌でした。
しかし 冷蔵庫が普及していない
当時の日本で 生きた菌の管理は至難の業。
そこで 田辺さんは私財を投じ 保存の利く
国産ドライイーストの開発に
力を注ぎます。
こうして誕生したのが
ふっくらとした「コッペパン」。
現代まで続く 日本のパンの
礎となったのです。
1948年の創業以来 時代に合わせ
進化を続ける
コッペパン専門店があります。
お邪魔しま~す。
うわ~ たくさんのメニュー!
これ全部 コッペパンの具材。
注文を受けてから 目の前で
手早くサンド。
今では 全国のコッペパン専門店に
浸透した定番スタイルです。
前は あんぱんとか
ジャムパン クリームパン
メロンパンなんか
いろいろやってたんですけども
そういうの並べても売れなくてですね。
お客様にですね 気が付かれないように…
具材は 常に 50種類以上。
お客さんの好みに合わせ
味の組み合わせは
2, 000通りを超えるんだとか。
昔ながらの製法を受け継ぎつつ
新たな変貌を遂げていく コッペパン。
シンプルだからこそ 長く愛される
魅力があるのですね。
へ~。 すごいカラフルでしたね。
本当!
おいしそうだったし 何かもう 昔ながらの
パンっていう感じじゃないね。
全然違うよね。 何か 田辺さんが パンに
注いだ情熱があるでしょ。
それが コッペパンを生むじゃない。
はい。
でまた 漫画に情熱を注いだ
石森さんのところに
つながっていくっていうのがね。
まあ何とも ロマンっていうんですか。
ほんと そんな感じしますね。
そういうことになってるわけですよ
世の中ってのは。
ちょっと かまどさ 俺たちもさ
その情熱を注いで
姉ちゃんに コッペパン作りましょうよ。
いきましょう! コッペコッペ。
じゃあ 発酵の具合は
どんなもんでしょうか?
そうだね 見てみよう。
さてさてさて。
よいしょ。 お~!
じゃあ その生地を切り分けていきますよ。
はいはいはいはい。
まあ 大体 分かっちゃうよね。
ぱっと取ったら100でしょ。
このぐらいなんだよね。
82 それ。
あ~ 90か~。
微妙…。
どっちも微妙だな~。 私もヘンゼルも。
はい。 で 手で押しちゃって
ガスを抜きます。
は~い。
はい じゃあ ここで オキテをどうぞ!
はい!
えっ どういうこと?
これは 表面が ツルンとした
きれいなコッペパン。
コッペパンって ツルンとしてるじゃない。
あれを焼くためのポイントなんですよ。
四つ折りにして それで
丸めてみるわけですよ。
そこ くるくるっと丸めてみたら。
手を 「C」みたいにしてさ。
くるくるくるって。
あっ これね。
そうそうそう。 で 裏見てみたらさ。
裏は こう。 ここをつまむんだ!
そうそう。 それをつまんで下さい。
もう 肉まんです。
そうすると なんと もう表は。
見てみる? うわっ めちゃくちゃきれい。
どやさどやさ。
なるほどね。
これだから コッペパンの形にする前に
15分生地を休ませるってことなんですよ。
なるほど。
♬~
かまど そろそろいいんじゃないかな?
いいんじゃないですか。
そしたら 1つ取ってみて ちょっと。
生地を三つ折りにして
棒状にしていくんですが。
まず こう!
はい折って。
それで また違う側も。 ちょっと押してね。
これありますね やったこと。 こう?
で ぎゅぎゅぎゅ…。 ぎゅぎゅぎゅ。
そして また もう1回折るのよ。
こう!
ほらほらほらほら。
もう コッペパンらしさが
ちょっと出てきましたね。
それで 18cmぐらいに
のばしてほしいだよな~。
18cmとは こう。 完璧に 18cm。
こうですか。 18ですか。
はい オーブンで
なんと 15分でできるんだよ!
じゃあ もうすぐ完成だ。
はい。
楽しみ~。
ちょっと一息 ティーブレイク。
組み合わせしだいで 味わいは無限大。
コッペパンに挟める具材が
こ~んなに いっぱい!
この中から かまどおすすめの
組み合わせを紹介するわよ。
はい まずは こちら。
甘いホイップクリームに まろやかな
スイートポテトのクリームをセットして
合わせて食べると
モンブラン風味に変身するの!
ほっこりした味わいが楽しめるわ~。
お次は この きなこクリームに
そうね~
この濃厚な抹茶クリームを
合わせてみるわよ~!
上品な 和スイーツ風に変身!
絶対おいしい 人気の組み合わせね。
そして 今度は チーズクリームと
あれあれ そう そうそう
ここに コーヒー味のクリームが
あるのよ~。
これを合わせると なんと
ティラミス風の味わいになるの~!
自分で味をカスタマイズ!
オリジナルの味を試してみて~!
じゃあね~!
(アラーム音)
かまど!
はい! 焼けたよ。
においがしてるも~ん。
う~わ~。
うわ~。
ちょっとちょっと。
いいにおい!
これ作れるんだ?
すごいね コッペパン作っちゃったよ。
すごいよ。
う~わ コッペパンです。
ザ・コッペパン!
ね~ もう早く焼きたて食べたい。
(チャイム)
あっ! 姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃん お帰り!
お姉ちゃん 焼きたてです。
ふんわりやわらか
優しい味わいのコッペパン。
こんがりと焼けた生地は
きび糖とバターの後味がまろやか。
青春の日々に思いをはせて
じっくり かみしめて 召し上がれ。
若き日の石森章太郎さんが 安くて
手軽なコッペパンを食べていた訳。
それは 3度の食事より
大切にしていたものがあったから。
映画や音楽。 食費を抑えてでも
鑑賞したいものでした。
あらゆる芸術を生きがいとしていた
石森さん。
音楽や映画の体験は 次々と
新しい漫画表現として 実を結びます。
トキワ荘に住み 石森さんの
アシスタントを務めていた…
すぐそばで その様子を見ていました。
そのころから…
常に 漫画の新しい可能性を
模索していた 石森さん。
さまざまな芸術から着想を得て
多くの手法やストーリーを生み出します。
人間っていうのはさ…
1989年 石森さんは 「萬画宣言」を発表。
マンガは 単なる娯楽ではなく
万人に親しまれ
やおよろずの事象を表現できる芸術だ。
これが石森さんの目指した
マンガだったのです。
あらゆるものを表現する 壮大な
漫画の道を突き進んだ石森章太郎さん。
その挑戦を 傍らで 支え続けた
一番の読者が
コッペパンだったのかもしれません。
今日の「グレーテルのかまど」
いかがでしたか?
石森さんが 青春時代に
友人と分け合ったコッペパン。
夢を追いかけていた日々に食べた
その味は
いったい どんなものだったんでしょう。
僕もちょっと 昔を思い出しながら
味わいたいと思います。
それではまた このキッチンで
お目にかかりましょう。
では ちょっと失礼して。
いただきま~す。
どうぞ。
お~。 いただきま~す。
あ~ 何かね すごく
青春時代を思い出す味ですね。
ほんとに?
何か懐かしい。
懐かしい?
めちゃくちゃおいしいね。
そうか 給食で食べてたんだもんね。
これだけでも おいしい。
ね~ シンプルでね。
このバターの風味とさ きび糖の香り。
だから やっぱり みんな
今の時代っていうか
若い人たちも みんな あれなのよ。
やっぱり 昔 みんな
給食で食べてた同じ思い出を
もってるってことか 今も。
青春の味だよ。
だから あんなにさ 熱くなれるってさ
大人になると なかなかないでしょ。
いや あなた まだ青年だし。
まあ僕は まだありますけどね。
青年っていうのも変だけど。
情熱時代っていうか
青春時代 生きてるんじゃない?
はい。 かまどは もうないんですか?
スカスカです もう。
熱く煮えたぎるものが欲しいもん。
じゃあ コッペパン食べたほうがいいよ。
思い出すけん。
思い出すけん。
完全に思い出したね。
思い出して もう出ちゃったよね。
思い出すかな~。
恥ずかしい。
「思い出すけん」。 いいと思う私。
今泣けてきた。
恥ずかしい。
ほんとに。
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