「ステージの前では人が集まって密集状態になっています」
（荘司和也カメラマンレポート）
これは愛知県常滑市にある愛知県国際展示場の２９日の光景です。
愛知県内に緊急事態宣言が発令されている中で、日本最大級をうたうヒップホップ・Ｒ＆Ｂの野外フェスティバル「ＮＡＭＩＭＯＮＯＧＡＴＡＲＩ」が開催されました。
ステージの前では観客がひしめきあっていて、密の状態になっているのが確認できます。
「前の方は密だった」
「ステージの前は行っていないんですよ。ステージの前は人多かったです。怖かったです。車の中からでも音楽が聴けたので、車の中にいることが多かったです」
（客）
政府は緊急事態宣言下での大規模イベントの参加人数について、上限５０００人とする措置を講じていますが、県によりますとチケットは約８０００枚販売・配布されたということです。
「愛知県常滑市の、あちらの会場でヒップホップの野外フェスが行われていて、駐車場には愛知県以外のナンバーの車も多くとめられています」
（長谷川琢也記者レポート）
横浜や大阪の堺、徳島など全国各地のナンバーの車が。
この野外フェスには一体、何人の客が集まり、感染対策は徹底されていたのでしょうか。
「入るときも毎回、消毒を絶対する。出るときも消毒。定期的に大きなスクリーンで、対策の呼びかけを何回もしていた」
「見ていたところの足元にバツ印があって、バツ印の上に、その人が立って距離をとる。（Q：決められた場所から見る？）はい」
（客）
野外フェスのホームページにも、様々な感染対策を実施すると呼び掛けていましたが…。
チャントの取材では、ステージ前は密になっていただけでなく、マスクを顎にずらしている人や、そもそもマスクを着用していない人の姿も、さらには…。
「ハイボールとレモンサワーという文字がかかれています。お酒を販売していますね」
（長谷川記者レポート）
県は緊急事態宣言下で、イベント会場での酒類の提供自粛を求めていますが…。
「こちらの女性はマスクをせずに、レモン酎ハイを飲んでしゃべっています」
（長谷川記者レポート）
会場ではレモンサワーやハイボールなどが平然と提供されていて、酒を飲んで騒ぐ人や、マスクをつけずに歓声をあげる人の姿が、あちらこちらで確認できました。
このフェスについて、ＳＮＳなどで批判が相次いでいます。
「今、頑張っている医療従事者・音楽業界の方々に申し訳なさすぎるでしょ」
「愛知県民だけど、絶望しかない」
会場は県の施設「愛知県国際展示場」ですが、この野外フェスを開いたのは民間のイベント会社です。
県は主催者側に、マスク着用の徹底や密の回避のほか、酒類の提供を控えるよう求めていたといいます。
「直前の２７日にも、酒類の提供については、やめるよう県から強く要請するメールを送った。（Q：そのメールの返事はあった？）返事はなかった。酒類を提供されていた事実は甚だ遺憾」
（愛知県 国際展示場室 鈴木太郎・担当課長）
夜になると、盛り上がりは最高潮に達し、ステージの前はさらに密な状態に。
緊急事態宣言下のイベントは、午後９時までの終了が求められていますが…。
「午後８時５９分、今終了しました」
（長谷川記者レポート）
１分前に終了、ギリギリ要請には応じていましたが、客全員が会場を離れて密状態が回避されるまでには時間がかかりました。
一方、大村知事は３０日の記者会見で。
「再三、指示・指導・強い要請をしてきたが、どうも守られたということにはなっていない。（主催者に）厳重に抗議したい」
（愛知県 大村秀章知事）
愛知県内での感染拡大に歯止めがかからない中での「密状態」「酒提供あり」の大規模野外フェス。
愛知県と常滑市は主催者側に抗議する方針です
——————
■そのほかの東海地方のニュースは「CBCニュース」にて配信中。
https://hicbc.com/news/?ref=yt
■LINE NEWSでもニュース配信中。友だち登録はこちらから。
https://line.me/R/ti/p/%40oa-cbctv
■東海地方のニュース・速報 配信中
https://twitter.com/cbctv_news
powered by Auto Youtube Summarize
