電動キックボードで事故を起こした女性(23)に、「危険運転傷害」の容疑が適用されました。信号無視などの違法運転が問題になっている、電動キックボード。街中の様子を取材しました。
■タクシー運転手「もう走りたい放題」
走行中の車と、あわや接触。クラクションを鳴らされています。
歩行者が横断歩道を渡っていますが、そこに入っていきます。無理やり、横断歩道を渡ろうとしています。
コロナ禍でも密を避けて移動できるとあって、人気が高まっている、電動キックボード。しかし、目に付くのは、あまりにも危険な運転。都内のタクシードライバーは、恐怖を感じています。
タクシー運転手:「怖いですよ。道交法とか知らずに走ってる。もう、走りたい放題」「急に出てきたり。単車と違って、電動の意識が無い。自転車感覚で来る」
■「危険運転傷害」容疑適用は全国初
そんななか、警視庁は26日、電動キックボードで事故を起こしたとして、23歳の女性を危険運転傷害の疑いで書類送検しました。
電動キックボードは、東京・新宿区歌舞伎町の目の前のにある交通量の多い交差点に、赤信号で侵入したということです。
今年6月、電動キックボードを運転していた飲食店従業員の女性は赤信号を無視して、タクシーに衝突。乗客の男性にけがをさせた疑いなどが持たれています。しかも、この女性は無免許でした。
電動キックボードの事故で、危険運転傷害の容疑が適用されるのは、全国初とみられます。
■交通ルール守らないケースが数多く・・・
電動キックボードは法律上、原動機付き自転車、いわゆる「原付きバイク」と同じ扱いです。
そのため、ミラーやウインカー、ナンバープレートの装備、そして、運転免許も必要です。また、一部の実証実験などを除き、ヘルメットを着用しなければなりません。
しかし、街中では、車道を走行していますが、ナンバープレートはなく、ヘルメットもしておらず、スピードもかなり出ている様子が見られました。
さらに、走っていいのは、車道だけですが、歩道を走っていたり、赤信号を無視して渡っていくなど、交通ルールを守らないケースが数多く見られました。
危険運転傷害の疑いで、書類送検された女性の電動キックボードにも、ミラーやウインカー、ナンバープレートなどは、いずれも装備されていませんでした。
警視庁によりますと、東京都内では、電動キックボードに関連する事故が相次いでいて、今年に入ってすでに34件起きています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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