北朝鮮の金正恩委員長が重篤な状態にあると、アメリカのCNNが、当局者やCIA関係者から得た情報として報じました。手術の最中に問題が起き、健康に危険が及んでいるとしています。
北朝鮮では、4月15日を金委員長の祖父・金日成主席の生誕記念日としています。金委員長は毎年、遺体が安置されている宮殿への参拝を欠かしませんでしたが、今年は姿を見せませんでした。これは最高指導者になった2012年以降、初めてのことです。
茂木外務大臣は「様々な情報に接しているところ。引き続き、米国等とも緊密に連携しながら情報収集・分析に全力を挙げていく」としています。しかし、政府関係者は「生誕日に本人が出ていないのは、おかしいという議論があった。普通なら写真を合成したりして隠すことができるのに、それもできない状態なのだろう」と推測しています。
韓国政府の関係者は「金委員長は、側近と地方に滞在していると把握している」「特異な動向はない」と重篤説を否定しながらも、「生誕日に参拝しなかった背景は注視している」としています。
北朝鮮の国営テレビは21日、金委員長の動静を伝えるニュースを報じていません。金委員長の動静が、最後に伝えられたのは11日に開かれた朝鮮労働党の会議でした。
CNNは「金正日氏が亡くなった時を思い出してください。北朝鮮は、彼の死を何日間か伝えていなかった。これからも我々は、多くの矛盾した噂レベルの情報に接するかと思われます」と解説しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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