音姫千尋(片平なぎさ)は京都のお茶屋の女将。舞妓になりたい一心で25年間わき目もふらずに芸に打ち込んできた。目下の悩みは襟替えを間近に控えた君葉(新山千春)が、このところ芸に身が入っていないことだ。大女将の静枝(朝丘雪路)に、君葉が芸に集中できてないのは恋のせいだ、と言われ戸惑う千尋。芸の邪魔だと、恋に背を向けてきた千尋には、芸やお座敷のことなら何でも相談に乗れる自信はあったが、恋には自信がない。それどころか自分自身が、15歳も年下の新米巡査・山田一郎(氷川きよし)との恋の悩みの真っ只中にいた。そんな時、千尋のお茶屋でなじみの京染司「竹村」主催の宴が開かれる。そこで千尋は、君葉が庭で「竹村」の番頭・松野(池田政典)と抱き合っているのを目撃し、君葉の恋の相手が松野だと確信する。
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