お笑いタレントの渡辺直美(33)が18日、所属する吉本興業の公式サイトを通じて、東京オリンピック・パラリンピックの開閉会式の演出案の報道についてコメントを発表した。
【写真】10年前“いいとも少女隊”時代の渡辺直美
『文春オンライン』が17日、開閉会式の演出を統括するクリエーティブディレクター佐々木宏氏が、渡辺が豚に変身する演出案を送っていたと報道。関係者へのLINEで、豚にかけて「オリンピッグ」などと書き、豚の絵文字まで使っていたことがチーム内の批判を浴び、撤回に追い込まれていた。
昨年に内々に開会式への出演を依頼されていた渡辺は「コロナの影響でオリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になったと聞いておりました」と明かし、「それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、私自身正直驚いております」と心境を告白。
体型について「体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております」自身のスタンスを示し、「実際、私自身はこの体型で幸せです。なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております」と思いを伝えた。
佐々木氏は18日、大会組織委員会を通じて「大変な侮辱となる私の発案、発言となること。これは取り返しのつかないことです。心から反省して、ご本人、そして、このような内容でご不快になられた方々に、心からお詫び申し上げます」と謝罪文を発表し、演出責任者からの辞意を表明した。
渡辺はお笑い芸人という枠を超え、女優として主演TBSドラマ『カンナさーん!』など多数の作品に出演し、ファッションデザイナーとしても活躍。インスタグラムのフォロワーは日本人トップの935万人を超え、米ブランド「KATE SPADE」のグローバルアンバサダーに起用されるなど、日本におけるポップアイコンとして世界から注目されている。
今月1日には、4月から活動拠点をアメリカに移すことを発表。米のエージェント会社2社と契約し、日本のレギュラーテレビ番組をすべて卒業する。
●渡辺直美コメント全文
オリンピックの件ですが、去年、会社を通じて内々に開会式への出演依頼をいただいておりましたが、コロナの影響でオリンピックも延期となり、依頼も一度白紙になったと聞いておりました。それ以降は何も知らされておらず、最初に聞いていた演出とは違うこの様な報道を受けて、私自身正直驚いております。
表に出る立場の渡辺直美として、体が大きいと言われる事も事実ですし、見た目を揶揄されることも重々理解した上でお仕事をさせていただいております。
実際、私自身はこの体型で幸せです。
なので今まで通り、太っている事だけにこだわらず『渡辺直美』として表現していきたい所存でございます。
しかし、ひとりの人間として思うのは、それぞれの個性や考え方を尊重し、認め合える、楽しく豊かな世界になれる事を心より願っております。
私自身まだまだ未熟な部分もありますので、周りの方にご指導いただきながら、これからも皆様に、楽しんでいただけるエンターテイメントを作っていけるよう精進して参りたいと思います。
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