台風10号では、最大瞬間風速50m以上を観測した地域もありました。
強風にはどんな危険があるのでしょうか。
メ~テレの竹田基起アナウンサーが体験してきました。
台風10号は7日朝にかけて、九州の西の海上を非常に強い勢力で北上しました。
長崎県の野母崎では最大瞬間風速59.4mと、野母崎での観測史上1位となる暴風を記録しました。
これからの台風シーズン。すさまじい強風が東海地方を襲う可能性もあります。
愛知県にある「豊田市防災学習センター」では、暴風時の体験ができる施設があります。
現在は新型コロナウイルス感染予防のため、一般への体験は中止していますが、今回は特別に実験のために使わせてもらいました。
ペットボトルで実験してみると…
まず、約2kgのペットボトルを置き、どれくらいまで強風に耐えられるのかを見てみます。
風速10mでは…
「ペットボトルが小刻みに揺れています」(竹田アナ)
段階をあげて、風速20mだと…
「風の音も大きくなってきました。風速20mになって、台の上から2Lのペットボトルが横すべりで落ちました。椅子から滑り落ちてしまいました」(竹田アナ)
風速20mで、約2kgのペットボトルがいとも簡単に倒れてしまうことがわかりました。
風速30mをアナウンサーが体験
豊田防災学習センターでは、最大風速30mの風を体感することができます。
風速10m、20m、30mの風を、人が正面から受けるとどうなるのでしょうか。
竹田アナウンサーがリポートしました。
風速10m「傘がさしづらい程度」
まずは、風速10mから。
「風速10mは手すりを持たなくても立っていられます。ただ、髪の毛は乱れるかもしれません」(竹田アナ)
豊田市防災学習センターによると、風速10mは「傘がさしづらいくらい」だそうです。
風速20m「前傾姿勢をとらないと体をもってかれるほど」
続いて、風速20m。
「音がどんどん大きくなってきました。少し前傾姿勢をとっていないと、体をもっていかれるほどの強さです。大きな声を出さないと、あまり声が聞こえません」(竹田アナ)
風速30mでは…
そして、風速30mになると…
「手すりを持っていないと、倒れそうになります。自分がしゃべっている声が、耳に届いてこないです」(竹田アナ)
この強風の中、傘をさすと…
「傘を前に向けたら持っていかれます。ダメだ!」(竹田アナ)
風速30mの中、さした傘はひっくり返って、骨は折れてしまいました。
「始めて風速30mを経験しましたが、怖いです」(竹田アナ)
「本当に怖かったと思います。大体風速30mだと、木が根こそぎ倒れたり、場合によっては車が横転してしまいます」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)
台風10号では最大瞬間風速50mを記録した地域もありました。
しかし、実験では風速30mでも立っているのがやっとの状態でした。
台風時の対策は?
特に、外に出ない方がいい時間帯はあるのでしょうか。
「夜だと思います。暗いと視界も悪いし、何が起きるかわからないので、外出しないようにしてほしいです」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)
他に、とるべき対策は…
「窓ガラスが割れた場合に散らばらないように、シャッターを閉めたり、カーテンを閉めて過ごしてほしいです」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)
(9月7日 15:40~放送『アップ♪』より)
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