風速30m、立っていられない 体験のアナウンサー「怖いです」 (20/09/07 13:50)

台風10号では、最大瞬間風速50m以上を観測した地域もありました。
 強風にはどんな危険があるのでしょうか。
 メ~テレの竹田基起アナウンサーが体験してきました。

 台風10号は7日朝にかけて、九州の西の海上を非常に強い勢力で北上しました。

 長崎県の野母崎では最大瞬間風速59.4mと、野母崎での観測史上1位となる暴風を記録しました。

 これからの台風シーズン。すさまじい強風が東海地方を襲う可能性もあります。

 愛知県にある「豊田市防災学習センター」では、暴風時の体験ができる施設があります。
 現在は新型コロナウイルス感染予防のため、一般への体験は中止していますが、今回は特別に実験のために使わせてもらいました。

ペットボトルで実験してみると…

 まず、約2kgのペットボトルを置き、どれくらいまで強風に耐えられるのかを見てみます。

 風速10mでは…

「ペットボトルが小刻みに揺れています」(竹田アナ)

 段階をあげて、風速20mだと…

「風の音も大きくなってきました。風速20mになって、台の上から2Lのペットボトルが横すべりで落ちました。椅子から滑り落ちてしまいました」(竹田アナ)

 風速20mで、約2kgのペットボトルがいとも簡単に倒れてしまうことがわかりました。

風速30mをアナウンサーが体験

 豊田防災学習センターでは、最大風速30mの風を体感することができます。

 風速10m、20m、30mの風を、人が正面から受けるとどうなるのでしょうか。
 竹田アナウンサーがリポートしました。

風速10m「傘がさしづらい程度」

 まずは、風速10mから。

「風速10mは手すりを持たなくても立っていられます。ただ、髪の毛は乱れるかもしれません」(竹田アナ)

 豊田市防災学習センターによると、風速10mは「傘がさしづらいくらい」だそうです。

風速20m「前傾姿勢をとらないと体をもってかれるほど」

 続いて、風速20m。

「音がどんどん大きくなってきました。少し前傾姿勢をとっていないと、体をもっていかれるほどの強さです。大きな声を出さないと、あまり声が聞こえません」(竹田アナ)

風速30mでは…

 そして、風速30mになると…

「手すりを持っていないと、倒れそうになります。自分がしゃべっている声が、耳に届いてこないです」(竹田アナ)

 この強風の中、傘をさすと…

「傘を前に向けたら持っていかれます。ダメだ!」(竹田アナ)

 風速30mの中、さした傘はひっくり返って、骨は折れてしまいました。

「始めて風速30mを経験しましたが、怖いです」(竹田アナ)
「本当に怖かったと思います。大体風速30mだと、木が根こそぎ倒れたり、場合によっては車が横転してしまいます」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)

 台風10号では最大瞬間風速50mを記録した地域もありました。
 しかし、実験では風速30mでも立っているのがやっとの状態でした。

台風時の対策は?

 特に、外に出ない方がいい時間帯はあるのでしょうか。

「夜だと思います。暗いと視界も悪いし、何が起きるかわからないので、外出しないようにしてほしいです」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)

 他に、とるべき対策は…

「窓ガラスが割れた場合に散らばらないように、シャッターを閉めたり、カーテンを閉めて過ごしてほしいです」(豊田市防災学習センター スタッフ 鈴木友香さん)

(9月7日 15:40~放送『アップ♪』より)

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