長崎“同級生殺害” 体の中を見たかった 佐世保警察署から中継

長崎県佐世保市で高校1年生の女子生徒が同級生に殺害された事件で、逮捕された女子生徒(16)が、体の「中を見たかった」などと供述していることがわかった。佐世保警察署から加藤聡リポーターが報告。

 「人を殺して解体してみたかった」などと供述している女子生徒。猟奇的な一面がうかがえる一方で、取り調べにはこれまでと変わりなく落ち着いた様子で応じており、謝罪の言葉はいまだにないという。

 警察の調べによると、遺体は腹部が大きく切り開かれていて、女子生徒は体の「中を見たかった」などと供述しているという。

 一方、29日正午からは、亡くなった松尾愛和さん(15)の告別式が執り行われた。告別式には遺族の他、松尾さんの友人とみられる制服姿の生徒や保護者らが参列し、松尾さんの早すぎる死を悼んだ。

 松尾さんが通っていた高校の校長「前途ある若者がこうして命を落としたわけで、大変悲しいというか、言い表す言葉がみつからない」

 これに先立ち、28日夜は松尾さんの通夜が営まれた。

 松尾さんの両親は「愛和は私たちにとって大切に育ててきた宝物でした。今はただ心静かに見送ってあげたいという気持ちだけです」とのコメントを発表している。

 逮捕された女子生徒がなぜ松尾さんを殺害したか、動機などの情報は今のところ入っていない。

 警察は現場周辺のホームセンターで、のこぎりとハンマーの販売履歴を確認した。捜査関係者によると、女子生徒はのこぎりを使って遺体を切断したとみられていて、事前に凶器を用意するなど、計画的な犯行だったという見方もある。

 女子生徒の小学校時代の友人に話を聞いたところ、小学校時代は、家庭内は円満だったようにみえたと話していた。捜査関係者によると、女子生徒は以前、親に対して金属バットで殴りかかるなど家庭内でもトラブルがあったという。

 女子生徒の母親は去年10月に他界し、その後、父親が再婚。今年4月から佐世保市内の家を出て、現場となったマンションで1人暮らしをしていた。また、高校に入ってから不登校の状態が続き、1学期は3日しか登校していなかったという。

 今後、女子生徒の犯行当時の精神状態を調べるため精神鑑定が行われる見込みで、警察は刑事責任が問えるかどうか慎重に捜査を進める方針。

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