刻一刻と列島に近づく過去最強クラスの台風10号。
記録的な大雨や暴風・高波・高潮の恐れがあり、進路から遠く離れた所でも警戒が必要だ。
週明けにかけて九州や沖縄、奄美に接近する見込みの台風10号。
最大瞬間風速85メートルの暴風が吹くと予想されている。
過去まれに見る暴風が吹き荒れると、何が起きるのか?
暴風で物が飛んできたときの威力を調べる実験映像。
風速65メートルの風が吹いた場合、窓ガラスに傘が当たるとガラスは粉々に。
風速およそ80メートルの場合、傘よりも軽いペットボトルがガラスに当たると、いとも簡単にガラスを貫通してしまった。
特に強風が吹き、危険なのは台風の右側だという。
台風の進路の右側は、台風自体を動かしている風と反時計回りに巻き込む風が、同じ方向で合体するので、風がさらに強くなる。
2019年9月に千葉を襲った台風15号。
最大瞬間風速57.5メートルを観測したが、進路の右側にあたる地域では、巨大な送電線が倒壊し、大規模な停電が2週間以上も続くなど、甚大な被害をもたらした。
三井気象予報士は台風10号について...。
三井良浩気象予報士「九州や沖縄に接近するということですので、この暴風雨が最大瞬間風速で85メートル吹く。命を落としたりということが十分考えられるぐらいの風です。西日本の広い範囲で高潮・暴風と十分警戒をしていただきたいですし、高波にも警戒していただきたいと思います」
ハワイ料理を屋上のガーデンテラスで味わえる、東京・渋谷のカフェレストラン「カフェカイラ」でも警戒の動きが。
新型コロナウイルスの影響で、開放的なテラス席を利用する人が増えているというが、スタッフが気にしていたのは...。
カフェカイラ責任者・糸川千洋さん「(何している?)雨雲レーダーで雨が降らないかチェックしています」
1時間に1回、天気予報を確認していた。
風や雨の影響を受けるテラス席では、強い風が吹くなど悪天候となった場合は案内を中止。
マニュアルを作成し、テーブルや椅子を壁際に固めておくなどの強風対策を徹底している。
カフェカイラ責任者・糸川千洋さん「台風とか強風が例年結構多くなってきていまして、会社といたしましても新しく台風マニュアルを作成した。台風が来てからでは遅いので、早めに強風になった時点で、テントは全てたたんでテーブルや椅子など全て飛ばないようにしています」
台風10号が近づいている沖縄・南大東島。
すでに堤防を覆うような非常に高い波が打ち付けているが、接近時には最大瞬間風速70~85メートルが予想されている。
およそ130人が通う南大東小中学校では、台風への備えが進んでいた。
子どもたちが朝早くから、校庭の備品を片付け、窓ガラスにテープを張る。
同じく、最大瞬間風速が70~85メートルと予想されている鹿児島・奄美大島でも、急ピッチで対策が進められていた。
スーパーの店内放送「明日以降船便が欠航する見込みです。次回の入荷が9日の水曜日ごろになる予報です」
離島で物資の運搬が困難なため、食料品や日用品を求める住民の姿が。
長崎県や鹿児島県・和歌山県では、台風に備えたダムの事前放流が始まっている。
台風10号は、今後も勢力を増し、猛烈な勢力にまで発達する見込み。
5日の夜以降、特別警報級の勢力で沖縄に接近し、奄美から九州に接近または上陸する恐れがある。
記録的な暴風や大雨・高波・高潮に最大級の警戒が必要だ。
(2020/09/05)
#台風10号
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