「国民の負託に自信を持って応えられる状態でなくなった以上、総理大臣の地位にあり続けるべきではないと判断しました」
安倍晋三首相は官邸で臨んだ記者会見でこう述べ、正式に辞任する意向を表明した。一言ずつ、かみしめるように語った。
「私自身の健康上の問題について話したい」と切り出した首相は、今年6月の定期健診で持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎の再発の兆候があると指摘されたことを明らかにした。そして、「先月中旬から体調に異変が生じ、体力をかなり消耗とする状況となった。8月上旬には、潰瘍(かいよう)性大腸炎の再発が確認された」と説明した。
その上で、首相は「政治において、もっとも重要なのは結果を出すこと。病気と治療を抱え、体力が万全でないという中で大切な政治判断を誤ること、結果を出さないことが、あってはならない」と述べ、辞職の理由を述べた。
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