東京・葛飾区の小学校でプールの水が7日間にわたって流れ出ていたことが分かりました。これによる損失は100万円を超えていて、区は侵入者による犯行の可能性もあるとして警視庁に捜査を依頼しています。
葛飾区立渋江小学校のプールでバルブが開いた状態となり水が出続け、道路に水があふれる事態がありました。事態が発覚したのは今年1月1日のことでした。きっかけは区民から区役所に寄せられた「小学校から水が道路にあふれている」という連絡でした。
区教育委員会の担当者は「連絡を受けた学校の校長・副校長・職員らがすぐに駆け付けて2時間半後には水道のバルブを閉めた」と話し、職員が対応した結果、道路が冠水するといった影響はありませんでした。しかしその後、区が調査したところ、水が流れ出ていた期間は去年=2023年12月26日から通報があった1月1日までの7日間で、その間に流れた水の量はプールおよそ5.5杯分、金額にしておよそ106万円に上ったということです。また、バルブが開いた原因などの特定には至っていないということです。区教委の担当者は「非常に貴重な税金の中から106万円という金額を支出せざるを得なくなったことについては非常に申し訳ない気持ちでいっぱい」と話しています。
区の教育委員会によりますとこのプールはおととし=2022年9月から使われておらず、プールへの入り口も施錠されていたということです。調査の結果、職員らの人的ミスではないと判断し、何者かが校内に侵入した可能性も視野に5月20日、警察に捜査を依頼したということです。
<小学校のプールの水流出 対応は?>
葛飾区教育委員会は再発防止策として各学校宛てに「定期的にプールの水道メーターの確認を行うよう」通知し、渋江小学校に関しては2カ所のバルブにチェーンと鍵を付ける対応を取ったということです。
学校プールの水の流出を巡っては去年、川崎市の小学校でおよそ6杯分の水を出しっぱなしにするミスが起きて、当該教師と校長がおよそ95万円の賠償金を支払ったケースも起きています。
今回の葛飾区の件では警視庁が事件性の有無を捜査しています。
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