「ストーカーいなくなって安心」その2年後に…タワマン刺殺事件で逮捕の男(51) 被害女性経営の店舗でトラブル 過去には“つきまとい”で逮捕も【news23】|TBS NEWS DIG

新宿のタワーマンションで女性を刺殺したとして逮捕された和久井学容疑者(51)。2年前につきまとい行為で逮捕された際、女性は「ストーカーがいなくなって安心できる生活を送れる」と友人に話していました。

■「ストーカーが怖くて家から出られない」 当時の様子を友人語る

現場となった西新宿のタワーマンションには、花が手向けられていました。

8日に殺害されたこのマンションの住人、平沢俊乃さん(25)。以前、クラブなどを経営していたといいます。

平沢さんの友人
「第一印象はバービー人形みたいなイメージ。仕草とかも女性らしい。『女の子が輝ける場所を作ってあげたい』と、ぼそっと言ってた記憶はあります。人を想える優しい人なんだろうなと思ってました」

平沢さんを刃物で刺し殺害したとして送検された、和久井学容疑者。平沢さんが経営していたクラブなどに、客として訪れていました。

平沢さんが経営していたクラブ関係者
「最初は普通の良いお客様だったんですけど、容疑者が一方的に熱が入っちゃって、恋愛感情で先走る。

(和久井容疑者が)周りに『結婚するから』と言っていた。店の中で暴れたり、営業妨害になったので。

お店から家まで付きまとわれたり、家の近くで待機してたり、(平沢さんは)『自分の身が危ない』と言っていた」

和久井容疑者の自宅には、平沢さんの顔がプリントされたボトルが飾られていました。

平沢さんへの付きまとい行為をしていた和久井容疑者。2022年の1月と5月、警視庁から警告を受けました。

一方で、自宅のある川崎市の警察署を訪れ、こんな主張をしていました。

和久井容疑者(2022年5月)
「女性に多額のお金を渡している。返して欲しくて女性を待ち伏せしたら、警察から注意を受けた。被害にあっている私が、なぜストーカー犯人と言われなければならないのか」

このとき警察署は「証拠がなく事件化が困難。弁護士などに相談をした方がいい」と回答。その数日後、和久井容疑者はストーカー規制法違反の疑いで逮捕されています。

そのころの平沢さんの様子について、友人は…

平沢さんの友人
「一時期は『ストーカーが怖くて家から出られない』と言ってた。ストーカーがいなくなったので、いつもより安心できる生活を送れると言ってた」

前回の逮捕から約2年後に起きた今回の事件。和久井容疑者は、コンビニから出てきた平沢さんに声をかけ、数十メートル追いかけて切りつけたということです。

和久井容疑者は、事件の動機について、こう供述しています。

和久井容疑者
「店の経営を応援するために1000万円以上のお金を出した。お金を返してもらうつもりだった」

警視庁は、2人の間に金銭トラブルもあったとみて、事件のいきさつを調べています。

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