コロナ禍で進化「冷凍グルメ」 寿司に弁当まで!? 次々と新商品が… 世相を反映「今年の一皿」にも (22/12/11 09:30)

コロナ禍で普及しているのが「冷凍食品」です。

 手軽に本格的な味を楽しめるのが人気ですが、これまでなかった食品も冷凍グルメとして次々と発売されています。

 「2022年、今年の一皿は冷凍グルメです!」

 世相を反映する「今年の一皿」が12月6日発表されました。

 選ばれたのは「冷凍グルメ」でした。

 通常の約20倍のスピードで食品を凍らせる急速冷凍。この方法によりこれまで考えられなかったものが冷凍食品に!

 新崎 真倫 記者:「こちら冷凍食品のコーナーなんですが見てください、お寿司に生のしらす!」

 客:「もう冷凍できないものがないくらい」

 業務スーパーでは…。

 業務スーパーの担当者:「さらに冷凍品を増やしていこうという動きはある」

 ますます注目を集める冷凍食品の最新事情です。

 札幌市西区のツルハドラッグの一角に冷凍食品の専門店「トーミンフローズン」があります。

 新崎 真倫 記者:「こちら冷凍食品のコーナーなんですが見てください、お寿司に生のしらす、こちらにはお弁当、焼き魚など、冷凍食品ではなかなか珍しいものがずらりと並んでいます」

 販売されている冷凍食品は約100種類。どれも特殊な装置を使って急速冷凍したものです。

 急速冷凍は一般的な冷凍の約20倍のスピードで凍らせ、食材へのダメージが少なく鮮度が保たれます。急速冷凍によりこれまで考えられなかったものが冷凍食品になりました。

 ツルハドラッグ琴似駅東口店 田中 裕幸 店長:「ここ数年で冷凍食品の売り上げはかなり伸びていて、冷凍食品の種類を増やすということと、もうちょっと良い物、普段食べられないものを食べたいというお客様もいたので、そこでトーミンフローズンを採用した」

 こちらはなんと「握り寿司」の冷凍食品。マグロ・イカ・サーモンなど9種類のネタを職人が握りました。

 解凍するには付属のトレイにお湯をはってシャリの部分だけを温めます。これでネタのほうも適度に解凍されるという仕組みです。

 新崎 真倫 記者:「酢飯の本格的な良い香りがしていますよ。いただきます。しゃりもふっくらしていて、ネタも全然水っぽくなくて、プリっと新鮮な感じがしっかりとしています」

 このほか、ちょっと珍しいホタルイカの刺身や生しらす、お弁当を丸ごと凍らせたものなど、今までにはなかった冷凍食品が揃っています。

 客:「いろんなものが冷凍になっている。もう冷凍できないものがないくらい。びっくりしている」

 客:「少し彩りがほしい時に冷凍のブロッコリーとかを使う」

 日本冷凍食品協会によりますと、家庭用冷凍食品の生産量はコロナ禍で急増。2021年は79万8000トン余りで、過去最多をまた更新しました。

 札幌市白石区の業務スーパーです。

 手ごろな値段のプライベートブランド商品などを数多く扱い人気ですが、中でも冷凍食品は店の主力だといいます。

 神戸物産 花房 篤史さん:「冷凍品は以前から力を入れていた分野だが、近年、より冷凍品に対する需要が高まっているので、業務スーパーとしてもさらに冷凍品を増やしていこうという動きはある」

 冷凍食品の売り上げは、コロナ前の2019年と比べて約2割増えたといいます。

 神戸物産 花房 篤史さん:「冷凍野菜や冷凍デザートなど手軽に使えるもの。お子さんが自宅で過ごす時間が増えて、家族みんなで楽しめるものが売れるようになった。冷凍品の場合は残ったものを保存でき、小分けにして使えるので、大容量で使いにくいと思っても、皆さん、アレンジされて使われている」

 次々と新商品が開発されている「冷凍グルメ」。利用する動きはさらに広がっていきそうです。

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