イスラエルとハマスが大規模戦闘 銃撃戦続き…死者600人超(2023年10月8日)

 パレスチナのガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」とイスラエルの大規模衝突が続き、死者は合わせて600人を超えました。

 ユダヤ教の安息日にあたる土曜日の早朝。パレスチナ自治区のガザ地区からイスラエルに向け、一斉砲撃が始まりました。

 軍事作戦を開始したのはガザ地区を実効支配するイスラム組織「ハマス」です。ハマスによりますと、これまで5000発以上のロケット弾を発射。さらに、ハマスの戦闘員はイスラエル側に侵入し、イスラエル軍と交戦。ガザ地区からのロケット弾による攻撃はこれまでも度々行われてきましたが、イスラエル側に武装勢力が侵入して大規模な攻撃を行うのは極めて異例です。今、何が起きているのでしょうか。

 ハマスは攻撃開始3日前に声明を出し、イスラエルがアメリカの仲介で進めるサウジアラビアとの国交正常化交渉を批判していました。これまでパレスチナはアラブ諸国が後ろ盾となってイスラエルと対峙(たいじ)していましたが、アラブの盟主とされるサウジアラビアとイスラエルの関係が正常化すれば、パレスチナ情勢への国際社会の関心低下は避けられません。ハマスの幹部は「これは地上最後の占領を終わらせるための偉大な戦いの日」だと宣言し、各地のパレスチナ人に戦うよう呼び掛けています。

 イスラエル側は民間人を含めて300人以上が死亡。また、複数の兵士や市民が連れ去られ、ハマス側の捕虜になっていると明らかにしました。イスラエルのネタニヤフ首相は「戦争状態にある」として報復作戦を開始。高層ビルは複数の激しいミサイル攻撃を受け、崩れ落ちました。

 イスラエル軍の報復作戦でガザ地区でも300人以上が死亡。現在もハマス戦闘員とイスラエル軍の銃撃戦が続いています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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