黒田総裁が誕生した時代背景について解説したいと思います。2013年までは日本経済は物価が下落し、経済が弱体化していてデフレスパイラルの可能性もありました。そこで2013年春に就任した黒田総裁の一手は、市場から巨額の国債を購入し大量の資金供給をしました。
これにより企業は、運転資金を調達し易くなります。そして、経済活動が活発となり、それが景気を上向かせ、物価に押し上げ圧力が働きます。つまり物価を上げてこのデフレの悪循環を断つことを目指したのです。
迫る任期終了を前に黒田総裁のこれまでの約10年を振り返るとともに、街の人や専門家に黒田総裁の通信簿をつけてもらいました。
「55点。現状維持そんなに問題にもなっていない。中途半端な状態」「95点で。黒田さんがいなかったら2015年から2020年は暗かったのでは」街の人
就任当初、2%の物価上昇という目標を2年程度で実現することを掲げた黒田総裁。大規模な金融緩和政策を進めた結果、円高の状況から円安基調に。これが、輸出企業を中心に業績の大幅な改善につながり、日経平均株価もここ10年は右肩上がりになりました。
「黒田砲とアベノミクスが上手く合わさっていい方向に進んだのが事実」70点をつけた男性
しかし2022年は、円安やウクライナ情勢の悪化など黒田総裁の思惑とは違う形で物価が上昇。これに賃金の上昇は追いつかず私たちの生活を圧迫しました。
「企業収益が伸びて賃金が上昇する中、物価もそれにならって上昇していく好循環にまだなっていない」2022年7月の黒田日銀総裁の発言
過度な円安が続く中で、従来の政策を続ける黒田総裁に対して厳しい声も。
「何を買うにしても高いから物価を下げてもらわないと僕らの負担が大変」「今の金利政策を続けていると今の日本とはずれてきているかな。経済を回すものとしては辛い」街の人
街の人に聞いた結果は、良くも悪くもないという声が聞こえてきました。では、専門家はどのような評価をするのでしょうか。財務省の元官僚の酒井才介さんは。
「私としては70点くらい。黒田バズーカによって円安方向に大きくシフト、企業業績も上がり株価も上昇。雇用も持ち直した。2%物価(上昇)目標までは達成しなかったがデフレではないので一定の評価ができるのでは」みずほリサーチ&テクノロジーズ酒井才介さん
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