新型コロナの影響で世の中が不景気になっている中、価格が安いお得な店が人気を呼んでいます。店頭には、なんと9割引きの商品も。安さの秘密を探るとそこには驚きの理由がありました。
<熊坂良記者>「静岡市の販売店に来ています。こちらのペットボトルの飲み物58円。隣の商品はさらに安い28円。安いですよね」
静岡市駿河区の静岡鑑定団の1階に2020年6月にオープンした「しずおか食品市場」。店内に並ぶ約400種類の商品はどれも定価の2割から3割引き!安いものでは、なんと9割以上も値引きされています。ここまで安いのにはある驚きの理由が。
<しずおか食品市場 成川繁樹さん>「(なぜこんなに安いんですか?)実は賞味期限間近な商品であったりとか、賞味期限が切れた商品を販売しています」
えっ、賞味期限が切れた商品!?普通のお店ではあまり見たことのない賞味期限切れの商品。売って大丈夫なんでしょうか?そもそも、食品の表示には「消費期限」と「賞味期限」の2つがあります。「消費期限」は安全に食べられる期限のこと。一方、「賞味期限」は品質が変わらずにおいしく食べられる期限のことです。しかし、日本では賞味期限が近づくと商品の多くが廃棄されてしまっているのです。
<しずおか食品市場 成川さん>「(こちらは?)在庫になりますね」
しずおか食品市場では「食品ロス」を減らそうと、賞味期限が近かったり、期限の切れた商品を全国のメーカーなどから安く仕入れています。6月に賞味期限が切れたこの備蓄用のパンは840円が58円。こちらのシチューの素は定価158円ですが48円で買うことができます。
<利用客>「やっぱり安いでしょ。日にちを気にしなければ。昔の人間だから全然気にしない」「食べれるものを捨ててるというのがすごく心が痛いので。(購入することで)少しでも社会貢献になればと、このお店を利用するようにしている」
<しずおか食品市場 成川さん>「いろんなところで食品ロスに多くの方が取り組んでいますので、僕らも少しでも地域に貢献し、食品ロスがなくなればいいなと思っています」
<熊坂記者>「午前10時、今、オープンしました。検温、消毒を行い、お客さんが入店していきます」
さらに、いま盛り上がるのが「中古市場」です。10月16日、浜松市西区にリニューアルオープンした洋服とブランド品リユースの「エコスタイル浜松入野店」。初日から多くの買い物客で賑わう店内ですが、“売りに来た人”の姿も目立ちます。
<売りに来た客>「履かなくなったブーツを売りにきました。いらなくなったものを処分しに来たので、金額には期待していない」
<スタンディングポイント 若森寛社長>「最近では非対面や非接触での買い取りが流行っていまして、毎日のように50件、100件と着払いで届いています」
2020年、特に増えているのが「宅配買い取り」だといいます。月に1500件は届くという宅配買い取りの利用率は2019年の2倍以上!このように「売る側」が多い今は、実は「買う側」にとってチャンスです。
<買い物客>「普通のリサイクル店と違って着古した感じがしない」
「売り」と「買い」がいい循環を見せれば、中古市場の活況はまだ続きそうです。
<スタンディングポイント 若森社長>「みなさんの中古へのイメージは変わってきていると思います。家で引きこもり需要もあるのでまだまだ買い取りの需要は増えると思います」
#オレンジ6 10月16日放送
powered by Auto Youtube Summarize