京都・保津川の観光船転覆事故で、救助された人たちは、嵐山の船着き場に到着しました。(取材・報告=藤枝望音記者)
京都の嵐山からお伝えします。1時間ほど前に、転覆事故に遭った乗客らが到着した保津川下りの船揚場では、毛布にくるまった乗客たちが、非常に疲れた様子で川沿いに歩いていました。今日の嵐山は、風も強くなく、川の流れもゆるやかに感じました。
事故を起こした船の運営会社によりますと、川に投げ出された乗客らは、事故発生から20分から30分後に、現場に駆け付けた6そうの空船に乗せられ、救助されました。
救出時の様子ですが、乗客らは20mほど、流されていましたが、全員が救命胴衣を身につけており、救命胴衣は着水後、正常に作動していたといいます。
事故発生当時、合わせて27そうの観光船が運行していたということですが、転覆したのは、そのうちの1そうで、運営会社は、船の操作ミスが原因で船体がバランスを崩した、との見方を示しています。
保津川遊船企業組合・豊田知八代表理事「舵がすかされる『から舵(かじ)』という操船のミスがありまして、(船の後方で)舵を持っていた船頭が船の外に落ちてしまった。前の船頭があと3人乗っているが、その船頭がが体制を整えるために櫂(かい)と竿で立て直したのですが、船が回転していったということで、お客様と船頭が船の外に投げ出されて川に落水された。『から舵』は操船的にはダメです。どういったことがあったのか、しっかりと原因の把握をさせていただきたい」
運営会社によりますと、転覆した船は今夜は動かせず、原因究明は明日以降になるということです。
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