北海道釧路市で最悪8万4000人死亡…”巨大津波”で人口の半分が犠牲に…市町村ごとの被害想定まとまる (22/07/31 09:00)

8万4千人…これは新たな被害想定ではじき出された巨大津波による釧路市の死者の数です。なんと釧路市の人口の半分が犠牲となる計算です。

北海道は7月28日、日本海溝と千島海溝沿いの巨大地震による市町村ごとの被害想定を公表しました。

 日本海溝や千島海溝でM9クラスの巨大地震が発生した場合、太平洋側東部で最大20メートル、太平洋側西部で最大10メートルを超える巨大津波が押し寄せると想定されています。

 北海道はこの想定を基に、太平洋沿岸の38市町の被害を独自に推計しました。

 最も被害が大きいのは「冬の夕方」の発生で、早期の避難ができなかった場合です。

 日本海溝沖で14万9千人、千島海溝沖で10万6千人が死亡します。

 市町別では、釧路市が人口の半分以上の8万4千人、苫小牧市が4万人、函館市が2万9千人などとなっています。

 都市部では昼間の人口が沿岸部に集中することから、「冬の夕方」が最も被害が大きくなる一方、登別市や北斗市などは「冬の深夜」が最も被害が多くなる想定が出ています。

 また、冬は津波から逃れたとしても屋外で長時間寒さにさらされることで、最大で6万6千人が「低体温症」になり、死亡するおそれがあります。

 道は「早い避難」をすることで死者を5割から9割減らすことが出来るとしています。

 人口約16万人の釧路市。最悪の場合、8万4千人が死亡するという推計が発表されました。

 釧路市民:「逃げるといっても年齢が年齢だから…逃げる手段がない」

 釧路市民:「(会社では)サイレンが鳴ったら、みんなで逃げてっていう訓練はしています。」

 津波の浸水エリアについて最も広い想定が出ているのが苫小牧市です。

 苫小牧市民:「のほほんとしていたけど、やはり気を付けないといけない」

 苫小牧市民:「どこに逃げようかなと思ったけど逃げ場がないですよね。平らなところばかりだから」

 函館市も沿岸部に多くの商業施設や観光施設があり、最悪2万9千人が死亡する推計が出ています。

 函館市民:「自分は海のそばに住んでいるから津波が来るとこわい」

 函館市民:「食べ物や水をきちんとキープするとか、しっかりやらなきゃならない」

 こうした中、大津波に備え釧路市では28日、NTT東日本や陸上自衛隊などが防災訓練を行い、通信設備の復旧作業などを検証しました。

 田中 うた乃 記者:「ドローンが8mほどの高さまで上がっています。災害時に必要なケーブルを運ぶ作業をしています」

 釧路市 佐々木 和史 防災危機管理監:「避難場所を確保するため、いろんな施設の所有者と交渉している。これからも一時避難所を増やしていきたい」

 菅井貴子防災士は津波防災について、以下の4つの基本を心がけてほしいと訴えます。

 ■すぐに逃げる 
 大きな揺れが来て津波情報が出るのは3分後。津波情報を待ってからでは間に合わないので、揺れたらすぐに逃げることが大事。持ち物よりも、まずは命を優先して。

 ■海だけでなく、川からも離れる
 津波が川を逆流して、あふれることがあるので、川からも離れることが大事。

 ■停電に備え、スマホ、ラジオなど、情報入手手段の確保を
 奥尻の津波被害の時も停電している。防災無線、テレビが使えなくなることがあるので、情報を得るためにも、スマホ、ラジオを準備しておく。

 ■いま一度、ハザードマップで安全確認を
 家だけでなく、職場・学校・普段よく行くスーパーなどの付近で、どこが安全なのか確認しておく。

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