「旧統一教会」自民党議員の関係など岸田政権姿勢に懸念 “パパ活”議員も2カ月ぶりに(2022年8月3日)

 新型コロナウイルスへの対応や安倍元総理の国葬、さらに旧統一教会と自民党議員の関係について野党側が追及の構えを強めるなか、3日に臨時国会が開会しました。

 7月の参議院選挙で初当選した新人議員などが続々、登院してきました。

 緊張しすぎて朝食を食べられなかったと語るのは、元アイドルの生稲晃子議員。

 自民党・生稲晃子参院議員:「これからは国会議員の一人として、一日一日を大切に一生懸命、日々頑張って働いていきたいと思っています。よろしくお願いします」「(Q.朝食を食べられなかったのは緊張から?)緊張からです。いつもは食べています」

 続いては「れいわ新選組」の2人。都心では3日、午前中から気温が36℃に達し、額から汗が流れ落ちています。

 れいわ新選組・水道橋博士参院議員:「粛々と真面目に、本当に生真面目にやりたいと思っていますから、何もパフォーマンスなどないので、汗をかくのは本当にこれからだと思う」

 れいわ新選組・山本太郎参院議員:「(Q.政治と旧統一教会の問題があるが?)はっきり言えば、ここと距離を置かない政治なんてあり得ないわけです。旧統一教会と呼ばれるものとの関わりを、いまだに切れないといわれているような政治家には退場頂くしかない」

 そして、久しぶりに議員バッジを付けたこの人も…。

 立憲民主党・辻元清美参院議員:「10カ月ぶりなんです。なんか戻れたなという感じはあるんです」

 うれしそうな一方で、取り組む課題にも意欲を示しました。

 立憲民主党・辻元清美参院議員:「政治と宗教の問題、統一教会の問題とか国葬の問題とかいっぱい出てきているので、早く国会でしっかりとした議論をしたい。ですから今回、臨時国会3日間しか開かないのはけしからんですよ」

 臨時国会の会期は今月5日までの3日間。

 参議院本会議では議長選挙が行われ、自民党の尾辻秀久氏を選出。副議長には立憲民主党の長浜博行氏が選ばれました。

 法案などの審議はありませんが、与野党は安倍晋三元総理の国葬を巡り、閉会後に議論する見通しです。

 また、登院したなかには参議院選挙の後、旧統一教会、現在の世界平和統一家庭連合との親密ぶりが問題視されている自民党・井上義行議員もいました。

 果たして、旧統一教会とどんな関わりなのでしょうか。党本部に現れた議員に聞きました。

 自民党・井上義行参院議員:「コメント…配布させて頂いて、今回の件につきましては心より色んな問題があり、おわびしたいというふうに思っています」「(Q.何に対するおわび?)あの色々お騒がせしたので、それに対して。全国比例というのは70から80万の人たちによって初めて当選できるラインに上がってくるので、呼び掛けられれば、どのような個人であれ団体であれ選挙を必死で呼び掛けているので、その呼び掛けに対して、そこに出席したことのお騒がせしたことに対して、おわび申し上げたい」

 井上議員が3日に発表したコメントでは、自身が掲げる政策に理解を得られているとし、教会側がいうところの賛同会員であり、信者ではないと説明しています。

 そして今国会では、18歳の女性に飲酒させたと報じられ自民党を離党した吉川赳議員(40)が約2カ月ぶりに姿を見せました。

 ノーネクタイで席に着くも、落ち着かない様子です。同僚議員に声を掛けられ、すみませんと謝る仕草。額には汗をかいているようです。何度も立ち上がってはお辞儀、その度に汗をぬぐっていました。

 本人の口からはパパ活疑惑に関する事実関係の説明は行われておらず、与野党から議員辞職を求める声が相次いでいます。

 自民党を離党・吉川赳衆院議員:「(Q.ご自身の口からの説明は?)そこを含めて、今後の裁判との関連も含めて、ごめんなさい、コメントは差し控えます」「(Q.事実でない点があるか?)それも裁判で今後、明らかになると思います」

 吉川議員を巡っては3日朝、立憲民主党が辞職勧告決議案を国会に提出。

 立憲民主党・泉健太代表:「先ほど衆院選では、いわゆるパパ活議員、これまだ議員を辞めていません。この辞職勧告決議案を先ほど提出させて頂きました。改めてですが、おかしいことをちゃんとおかしいと言える、それが民主主義であり、そのことを真摯に議論する場が国会」

 先月の参議院選挙で初当選したNHK党のガーシー議員、本名・東谷義和氏の席は名札が倒されたままでした。

 国会議員には登院義務があり、許可を得ず欠席した場合、懲罰の対象となる可能性があります。

 一方、先月に選挙演説中に亡くなった安倍元総理の席。隣に盟友だった麻生自民党副総裁、菅前総理がいます。5日に予定されていた追悼演説は秋に開かれる臨時国会への延期が決まっています。

 その安倍政権下で2015年、旧統一教会が現在の世界平和統一家庭連合に名称変更したことを巡り、当時の文部科学大臣だった自民党の下村前政調会長が改めて関与を否定しました。

 自民党・下村博文前政調会長:「もうちょっと丁寧に、当時の状況を踏まえて今の文部科学大臣なり文化庁が説明してほしい。報告を受けたことが関与したことにつながるのではないかということであれば、全く知らなかったということではないが、実際は文化部長の決裁・判断ということ」

 下村前政調会長は関わりはないものの、関連団体から2016年に6万円の献金を受けていたと説明。

 今国会について政治ジャーナリストの後藤謙次さんは、問題山積のなか会期を3日間で終わらせようとする岸田政権の姿勢に懸念を示します。

 政治ジャーナリスト・後藤謙次氏:「象徴的な問題としてよく言われるのが“2K1C”という言い方。2Kは“国葬”、それから統一教会の“教団”、Cは言うまでもなく“コロナ”。それを3日間で逃げるように閉じてしまうのは、ある面で国会としての義務放棄・責務放棄と言っていいのでは。旧統一教会問題と国葬は非常に密接な状況にあるというなかでは、きちんと議論をするというのは当然では」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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