☆ロック向上委員会ドットコム☆
『第38回:インドネシアのロック/ポップスを聴こう♪第二弾』
~音楽大国と呼ばれる所以をほんのり探る~
ロック向上委員会ドットコム38回目も、前回から続く“インドネシアン・ロック/ポップス”特集。もちろん今回も現代のロック/ポップスを紹介していきます。いわゆるI-POP/I-ROCKです。なんとか日本で流行らせたい…そんなバグースの勝手な想いがこもった放送となりますが、楽しんで聴いてくれることを願っています。いつもと同じく無駄話も盛りだくさん。ロック好き、インドネシア好きじゃない方もどうぞ。
■インドネシアン・ポップス界のレジェンド
1: Chrisye / Cintaku (Badai Pasti Berlalu : 1999)
2007年3月30日、57歳という若さで亡くなったクリシェの名曲。EL&Pばりの鍵盤ロックとガムランを大胆に融合したバンド:Guruh Gipsyの元Vo&Bである。Soloに転向してからの彼の功績は、何と言っても「新時代のI POPを構築した」こと。彼が居なければ、インドネシアのPops界は今のようにはなっていなかっただろう。それくらい大きい影響力を誇っている。とても几帳面で丁寧なサウンドを聴かせてくれるのも特徴的だ。
■インドネシア3大ロック・バンドから派生
2: Andra And The BackBone / Sempurna (Andra And The Back Bone : 2007)
DEWA19のG:Andra Ramadhanの別プロジェクト。DEWA19と共に絶大なる人気を誇っている。Hardでシンプル、そして甘くせつないバラード得意としているのだが、特にこのSempurnaは国民的大ヒットを記録。老若男女、知らない人は居ないであろうというくらい有名な名曲である。
■何から何まで世界規模な女
3: Anggun / Still Reminds Me (Chrysalis : 2000)
インドネシアから飛び出し、世界を相手に活躍する歌姫。世界デビューとなった1997年以降、出す作品の全てがフランス、ベルギー、イタリア等のチャートに顔を出すほど。最新作:8 (2017)からのシングル:What We Rememberは、米ビルボードのDance Clubチャートの8位(2018)を獲得する快挙も成し遂げており、まだまだ現役での活躍が期待されるディーヴァである。
■英語で歌うのが常識となった先駆者
4: MOCCA / Bandung (Flower City) (Home : 2014)
女性Vo:アリナを中心とするバンド。楽曲は全て英語の詞であり、これをきっかけに英語で歌うバンドが増えたと言われるほどの影響力を誇っている(2018年の最新作:Limaで、初のインドネシア語の歌詞を披露)。韓国、そしてここ日本でもデビューしており、知っている人も居るのではないだろうか。お洒落でキャッチーで、誰もが安心して聴ける極上のPopsを聴かせてくれるバンドである。
■J-POP?いいえJ-Rocks
5: J-Rocks / Tulisan Takdir Dunia (Let’s Go : 2017) ※すいません。機材不良でかかりませんでしたm(_ _*)m
欧米、インドネシアのみならず、日本の音楽からもかなり影響を受けたバンド。キャッチーでシンプルな曲と、練りに練られたHard且つプログレの要素を感じる壮大な曲のバランスがとても素晴らしい。特にシリアスな楽曲に多く聴かれる素晴らしきアレンジ、メロディ、構成力は天下一品。各々の演奏力もかなり優れているが、何よりも曲そのものを大切にしている姿勢が素敵だ。
■数々の賞を受賞したDream Band
6: KOTAK / Terbang “Versi Baru” (Energi “Repackage” : 2011)
インドネシアで行われた『Dream Band』という大会をきっかけに2004年結成。何度かのメンバーチェンジを経て、現在は3ピースで活躍している。国民的大ヒットを何曲も持ち、数々の賞を受賞している人気バンドである。現代的Hardさと秀逸なメロディの融合という意味では、今このバンドに勝るものは居ないかもしれない。
■スピリチャルな魅力満載サラブレッド
7: Bonita & The Hus Band / Satu Hari Sebelum Esok (Rumah : 2016)
ジャジーでキャッチーな曲を、深淵でスピリチャルな雰囲気で包み込んだ唯一無二のバンド。強烈で秀逸なサビを持った楽曲も多く、これがインディーズで活動しているバンドだなんてとても信じられない。シリアスな面、優しい面、愛らしい面、それら全てが詰まっており、とても人間臭くまとめられた音楽なのである。演奏力も凄まじく、Pops好き、Jazz好き、Rock好き、全ての人から愛される音楽性を誇っていると言えよう。
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