往年のプロ野球名選手が全力プレー 名勝負再び

 プロ野球OBによる毎年恒例の試合が東京ドームで開かれました。25回目となる今回は、新型コロナウイルスの影響で無観客での開催となりました。

 サントリードリームマッチ2021の始球式に上がったのは、女優の石原さとみさんです。元巨人のエース・斎藤雅樹からアドバイスを受けて成果を見せたいところでしたが、キャッチャーまでわずかに届かずワンバウンドとなり、石原さんは少し悔しそうな表情を浮かべながら両チームの声援に応えました。

 試合は5回、ドリーム・ヒーローズのマウンドに上がった「ミスターパーフェクト」こと元巨人の慎原寛己が、相手バッターの元阪神・掛布雅之をショートゴロに抑えました。続く元阪神・岡田彰布もショートゴロに打ち取り、1985年に甲子園でバックスクリーン3連発を浴びた阪神のクリーンアップを相手に雪辱を果たします。

 一方「浪速の春団治」こと元阪神・川藤幸三は打席に入る時に口に含んだ酒をバットに吹き掛けることで有名でしたが、コロナ禍の現在、審判に「飛沫(ひまつ)NG」の指摘を受け、吹き掛けずに飲んでしまうパフォーマンスも…。また、毎回恒例となった元ヤクルト・ギャオス内藤と元西武・和田一浩の顔合わせでは、内藤が投げたボールが当たりそうになり、和田がマウンドに突進するという“お約束”の乱闘ごっこが繰り広げられましたが、こちらも同じく「飛沫」と「密」のNGで「痛み分け」となりました。

 夢の対決の最後を締めくくったのは元巨人・上原浩治と、ヤクルトや巨人で活躍して昨シーズンまでDeNAの監督を務めたアレックス・ラミレスの対決です。ラミレスの打球はレフトフライで、対決は上原が打ち取り、「サ・プレミアムモルツ球団」が7年連続で勝利を収めました。

 スタンドから観客の声援はありませんでしたが、かつてのプロ野球スター選手たちはベストを尽くしたプレーで大会を大いに盛り上げてくれました。

 なお、選手が着ていたユニホームは直筆サインを入れてチャリティーオークションに出品され、売り上げの一部は復興支援活動と、子どもたちの野球教室開催のために寄付されるということです。

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