政府が「最高位の勲章」授与へ 岸田総理が参列…安倍元総理の通夜に長い列(2022年7月11日)

安倍元総理の通夜が11日、東京・港区の増上寺で営まれました。

会場の前には、国内だけでなく、海外メディアの姿も多くみられます。岸田総理を始めとする現職の閣僚や、自民党幹部が続々と参列しました。安倍元総理と同じ山口県が地元の河村建夫元官房長官。
河村建夫元官房長官:「長い付き合いで、ああいう亡くなり方をして突然ですから。喪失感といいますかね。なかなか受け止められない。残念で仕方ない。何か大きなものを失ったという思いですかね。みんな、そういう思いで、お互いに挨拶しながら慰めあっている感じでした」

銃撃現場となった奈良市。安倍元総理の死を悲しむ人は、11日も後を絶ちませんでした。事件現場近くの献花台には、数えきれないほどの花が、手向けられていました。高齢者から10代まで、幅広い年代が手を合わせに訪れました。安倍元総理が銃撃されたとき、現場に並んで立っていた佐藤啓参議院議員の姿もありました。
自民党・佐藤啓参議院議員:「私の応援に入っていただいた安倍元総理に、改めて衷心よりのお悔やみを申し上げて、選挙の結果が出ましたので、当選のご報告をさせていただきました」

自民党本部の駐車場。11日~15日まで、安倍元総理の写真が飾られた記帳所が設けられました。暑いなか、花を携えた人がひっきりなしに訪れました。

台湾総統府でも半旗が掲げられました。台北市内にはメッセージが書き込めるボードが設置され、追悼の言葉で埋め尽くされました。そこには『ありがとう』『ご冥福を』『どうか安らかに』など、日本語のメッセージも、たくさん綴られていました。蔡英文総統は、日本台湾交流協会を訪れ、祭壇の遺影に花をささげ、深々と礼をしました。
台湾・蔡英文総統:「台湾が震災のときも、コロナ禍のときも、安倍元総理は、いつも支援の手を差し伸べてくれた。安倍元総理の台湾への友好と温かさは、永遠に私たちの心に残ります」

タイのバンコクを訪問していたアメリカのブリンケン国務長官は11日、哀悼の意を表すため、日本を訪れ、官邸で岸田総理と会談しました。
アメリカ・ブリンケン国務長官:「アメリカ国民は日本の皆さんと同じく、喪失感にかられています。安倍元総理は任期中、日米関係に誰よりも尽力し、新たな高みへと押し上げられた方です。類いまれな才能、ビジョンと実行力を兼ね備えていました」
また、安倍元総理の遺族にあてたバイデン大統領の手紙を持参したことを明らかにしました。

元総理が銃撃され、死亡するという重大な事態。警備体制について、官房長官が言及しました。
松野官房長官:「今回の警護・警備には問題があったと認識をしています。認識をしているとの報告を受けています。まずは国家公安委員会のもとで、警察庁において重大な結果を招いた今回の警護・警備の問題点を早急に洗い出し、具体的な対策を講じていくことが必要であると認識をしています。責任の問題については、その結果も踏まえて、その時点で適切に判断がなされるべきものと考えています」

政府は11日の閣議で、安倍元総理に日本の最高位の勲章にあたる『大勲位菊花章頸飾』を授与することを決めました。戦後では、4人目となります。あわせて『大勲位菊花大綬章』も授与されることが決定しました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事