食品などの値上げが相次ぐなか、日銀の黒田東彦総裁の発言が波紋を広げている。7日の国会では、野党から追及の声が相次ぎ、黒田総裁が謝罪する事態となった。
■「#値上げ受け入れていません」SNSで話題
黒田総裁:「私自身、スーパーに行って物を買ったこともありますけれど。基本的には、家内がやっておりますので・・・」
3日、国会で、このように答弁していた黒田総裁。6日、都内で開かれた講演会では、こんな発言があった。
黒田総裁:「日本の家計の値上げ許容度も高まってきている」
これに、街の人は・・・。
自営業・60代:「えっ!と思いました。手取り20万円ぐらいで、1年間(生活を)やってみたらどうだと」
50代:「同じものを食べているのかな。許容しているんじゃなくて、我慢している」
SNS上では、「#値上げ受け入れていません」というハッシュタグが話題になった。
■野党批判「『マジで世間知らず』」「大変軽率」
7日、国会でも・・・。
立憲民主党・勝部賢志議員:「SNSでは、相当な反応があります。『マジで世間知らず』」
共産党・大門実紀史議員:「大変軽率な根拠で、軽率な発言をされたんだと思います」
黒田総裁の発言の根拠となったのは、東京大学・渡辺努教授のアンケート調査だ。
なじみの店で、なじみの商品の値段が10%上がった時、その店で、そのまま買うと答えた人は、去年に比べ、13%上昇しているというものだ。
値上げを受け入れているかどうかは、聞いていない。
■黒田総裁「誤解を招いた表現だった」
立憲民主党・勝部賢志議員:「なじみの店で買い続けるということが、値上げを許容していると分析・判断をしたこと自体に、誤りがあると思っています」
批判を受け、黒田総裁は謝罪した。
黒田総裁:「家計が自主的に値上げを受け入れているという趣旨ではなく、家計としては、いわば苦渋の選択としてやむを得ず、値上げを受け入れている状況だと思います。ちょっと誤解を招いた表現だったということで、申し訳ないと思っております」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年6月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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