

4,630万円が誤って振り込まれた問題で、逮捕された男の自宅に家宅捜索が入った。
こうした中、町が男の銀行口座の差し押さえに2週間以上動いていなかったことがわかり、住民からは批判の声が上がっている。
誤って振り込まれた給付金4,630万円を「ネットカジノで使った」などと供述している、山口・阿武町の田口翔容疑者(24)。
田口容疑者は、周囲の目にどう映っていたのだろうか。
田口容疑者の勤務先の客「真面目な子だった。物でもなんでもみんな調べてくれた」
働きぶりは真面目だったという声の一方で...。
田口容疑者の友人「お金の使い方が荒いというか、吹っ切れたら『もうどうでもいいや』みたいな」
金遣いが荒いという一面も見えてきた。
午後2時前、山口・阿武町で動きがあった。
田口翔容疑者の自宅に警察の家宅捜索が入った。
田口容疑者と接点があった女性「もし残っているお金があるのであれば、それはもう早く返しなさいって」
人口およそ3,000人の町は4,630万円の誤送金問題に揺れている。
阿武町の住民「(元々)自分たちの税金やから」、「町の対応が少し遅かったかなと」
住民の間からは、町役場の責任を追及する声が上がっている。
20日朝、検察に身柄を送られた田口翔容疑者(24)。
中学時代からの友人は、田口容疑者の金遣いについて気になる点があったと話した。
田口容疑者の友人「ちょっと変わっている元々、お金の使い方が荒いというか。例えばあと1万円しかないとするじゃないですか、それでもパチンコ行って『あぁ金なくなった』みたいな」
金遣いが荒い一面があったという田口容疑者。
田口容疑者の友人「吹っ切れたらもうどうでもいいやみたいな、そういうのがある」
町は4,630万円もの金を回収することはできるのだろうか。
近隣住民「(回収は)おそらく不可能でしょう。紛失したらやっぱり町の責任はあるから、町長が一番責任を取らんといけないでしょうね」、「(対応が)ぬるいと思います。起こるべくして起きた。チェックが甘い、対応が遅い、きっかけをつくったのは阿武町ですからね」
住民からは、町の対応を批判する声も上がっている。
4,630万円の誤送金が起きたのは4月8日。
その当日、役場が振り込みを依頼した山口銀行の指摘でミスが判明した。
町の職員は、その日のうちに田口容疑者に接触。
返金を求めたが拒否された。
その結果、誤送金から10日余りの間に、ほぼ全ての金が出金されてしまった。
しかし、町にはこれを止める手だてがあったことが明らかになったのだ。
田口容疑者は、誤って振り込まれた給付金を別の口座に移したとみられている。
しかし、阿武町が裁判所に対して、この口座の仮差し押さえを申し立てたのは、誤送金から2週間以上あとのことだった。
近隣住民「大きなミスですよね、税金を使ったんだから」、「町の対応が少し遅かったかなという感じはしますね。金のありがたみっちゅうものはね、なかなか重いですよ」
阿武町には、対策の遅れなどを非難する声が相次いで寄せられているという。
阿武町は先週、田口容疑者に対し誤送金した給付金と弁護士費用など、あわせて5,100万円余りの支払いを求めて訴えを起こした。
これについて、田口容疑者の弁護士は先ほど、給付金分の4,630万円については争わない方針を明らかにし、田口容疑者に返還義務が生じることになった。
なお、弁護士費用などおよそ500万円分に関しては、裁判で争うとしている。
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