秀岳館高校サッカー部OBが証言「コーチや上級生の暴力は日常的」 (22/05/06 18:30)

まずは、秀岳館高校の男子サッカー部で起きた暴行問題からです。
サッカー部OBの男性がTKUの取材に応じました。
この男性は「複数のコーチや上級生からの暴力は日常的だった」としたうえで在学中には「段原監督の部員への暴行も目撃した」と語りました。
(Q、暴力動画を見た感想は?)
「僕らが在籍してるときは、ああいうのは結構日常的にあったので、とうとう全国に、世間に広がってしまったなという感じ」
「当たり前に見ていたので、まったく驚きはなかった」
今回、TKUの取材に応じたのは秀岳館高校サッカー部のOBで、数年前に卒業した20代前半の男性です。
(Q、暴力行為をするコーチは1人だけ?)
「1人だけとは限らず、多数のコーチの中でも一部、2~3人ですけど、あのくらいひどいのは結構ありましたね」
TKUでは、複数の関係者への取材で暴力行為が日常茶飯事だったと報道。
学校側は当初、これを否定していましたが、事件後、生徒へのアンケートで、少なくとも2年以内にサッカー部内での指導者からの暴力行為が25件、部員同士で13件確認され、8人がケガをしたと明らかにしました。
【段原監督】
「僕は見たことはありませんでした。知りませんでした」
【OBの男性】
「監督の目の前で暴行するコーチはいなかったので、監督の目から離れた場所や、監督がグラウンドに来てなかった時や寮内だったので」
(Q、学校が知らないということはある?)
「サッカー部自体が完全に学校から独立している感じ。全部段原監督に任せっきりというところは学校側にはある」
監督自身が暴力行為を行っていたかどうかについて、学校側はこの2年の間では報告はないと説明しました。
段原監督自身も。
【段原監督】
(Q、20年程度監督を続ける中で生徒への指導の一環ということで、暴力行為等を行ったということはなかったでしょうか?)
「ありません」
しかし、OBの男性は。
「1回だけ見たことはありました」
「声荒らげて『お前なにしとんじゃ』って感じで頭をバンバンってはたくというシーンは1回だけ見たことはありました」
「僕らが入学するもっと前の話だと、監督からの暴行は結構多かったと。引きずりまわされていたとかそういう話は結構聞きましたね」
また、部員同士での暴力についても「当時は日常的だった」と話します。
「毎日のように上級生が下級生に対しての暴行は、寮内のどこかで起きてた」
「顔とかに傷ができたら学校側にバレたりするので『顔だけは絶対にやめとけよ』というのも上級生からの指導の一環でありましたね」
段原監督が動画を投稿した生徒に対し「加害者」と指摘し、「完全な被害者は俺だけ」と話す音声が流出した問題についても。
【OBの男性】
「それが段原監督の本性(本音)なんかなと僕は思いますね」
「(部員たちは)よく行動として世間に伝えてくれたな。ありがとうとは思います」
学校は、暴行した男性コーチや段原監督について今後、学校としての処分を決めたいとしていますが、自身の進退について監督は「目の前に山積していることに全力で取り組んでいきたい」と続投する意向を示しています。
OBの男性は、最後に「今サッカーを頑張っている後輩たちを守ってほしい」と訴えました。
「今回のこともあったが、しっかり立ち直って目指すところ目指して頑張ってほしい。みんなサッカー頑張ろうと思って入ってきているので、そこの環境づくりをしていくのも学校関係者や監督の責任だと思うので、しっかりそこはちゃんとして責任取ってもらいたいし、頑張ろうと思っている子たちが頑張れる環境を作ってほしいなと思う」
熊本県高体連のサッカー専門部によりますと、5月下旬に開幕する高校総体について、秀岳館高校サッカー部からは出場の申し込みがあっていて今後、学校からの出場辞退などの申し入れがない限りは予定通り出場できるということです。

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事