新型コロナウイルスの治療薬として、抗ウイルス薬「レムデシビル」の特例承認を審議する国の審議会が、7日午後6時から始まった。

承認されれば、日本初の治療薬となる。

「レムデシビル」は、アメリカの製薬会社がエボラ出血熱の治療薬として開発しているもので、国内では、5月4日に特例承認が申請された。

午後6時から始まった厚生労働省の薬事・食品衛生審議会では、治験データをもとに「レムデシビル」の安全性や有効性を議論し、新型コロナウイルスの治療薬として特例承認する見通し。

承認されれば、日本初の治療薬となる。

治療薬の承認に関するニュースは、そのレムデシビルのほかにも伝わっている。

紹介するのは、全部で3つの種類の薬。

いずれも新型コロナ治療薬として、現在、期待されているもの。

まもなく承認される「レムデシビル」だが、元々はエボラ出血熱の治療目的で開発中の薬。

新型コロナ重症患者への効果があるとも知られるようになってきている。

そして、「アビガン」。

これは、新型インフルエンザ治療薬だが、主に新型コロナの軽症や中等症、つまり重症以外の患者で症状の改善が見られるとされていて、こちらも5月中の承認を目指している。

さらに、「アクテムラ」という薬。

関節リウマチなどの治療薬だが、新型コロナウイルス肺炎の重症の患者を対象に、5月は、まず治験を始める予定ということで、有効性や安全性などを評価していくという。

ここまでは治療薬だが、ワクチン開発にもアメリカで動きがあった。

アメリカの製薬大手「ファイザー」が、新型コロナウイルスのワクチン臨床試験をアメリカで開始したと発表した。

9月にも緊急使用許可を得ることを目指しているという。

加藤綾子アナウンサー「これは風間さん、期待が高まるニュースとして捉えていいですよね」

フジテレビ・風間晋解説委員「そうなんですけど、注意しないといけないことがあって、新しいワクチンや薬の開発、承認というのと、広く普及することとは全く別のことなんです。わたしたちが必要な時に実際に接種できるまでには長いタイムラグが生じてきます。それにレムデシビルは、もともとエボラ出血熱の治療薬ですから、供給能力は極めて小さいと考えるべきなんです。今、アメリカに桁違いの重症患者がいる中で、どの国にどれだけの量を分けるかは、製薬会社のビジネス判断であると同時に、アメリカ政府の政治判断も入ってくるわけです。だから、特別承認がすぐにこれでよかった、安心だとはなかなかいかないんだと思っています」

加藤綾子アナウンサー「普及と承認は、また別物と」

ジャーナリスト・柳澤秀夫さん「しかも生産量がしっかりとした量が出ないと、結局、どういう順番でワクチンを使っていくかという問題にもなりかねない」

加藤綾子アナウンサー「アメリカ政府が、どこの国にどれぐらい渡すかというのも決めていくということになるんですか」

フジテレビ・風間晋解説委員「需要はとても大きいじゃないですか。そうすると、アメリカ政府は外交判断、政治判断ということで、どこの国に分けてあげるか考えるということになると思います」

加藤綾子アナウンサー「胸をなで下ろせるまでにはまだまだ時間がかかるということですね」

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