人骨が見つかった山梨県道志村の山中で29日午後、新たに左足の運動靴と靴下の片方が見つかりました。3年前から行方が分からなくなっている小倉美咲さんとの関連を調べています。特徴が似ているということです。
人の頭の骨の一部が見つかり、懸命の捜索が続く山梨県道志村で29日午後、新たに「左足用の運動靴」が見つかりました。
28日に見つかったのは、同じ種類で「SYUNSOKU」という文字の入ったエメラルドグリーンの「右足用の運動靴」。
3年前に小倉美咲さんが行方不明になった当日に履いていたものと特徴が似ているとして、母親のとも子さんが確認に向かいました。
これまで、メディアで報道されることで美咲さんに関する情報が少しでも多く集まればと取材対応してきたとも子さん。「今回でいったん最後にしたい」と会見に臨みました。
美咲さんの母・小倉とも子さん：「きのうの夕方、警察の方から『捜索のなかで子どもの靴が見つかった』と連絡がありました。その時に『SYUNSOKU』という種類のエメラルドグリーンの靴だったと聞きました」
28日に新たに発見された「右足用の運動靴」。SYUNSOKUと書かれ、エメラルドグリーンという特徴は、美咲さんが行方不明になった当日に履いていたものと特徴が似ています。
美咲さんの母・小倉とも子さん：「『美咲のものであってほしくない』と思いました。その後、警察の方から『確認してほしい』と言われたので昨夜、警察の方と会って確認させて頂きました。美咲がキャンプに行く当日に履いていたものと同じ種類の靴でした」
28日は自らの足で発見現場付近を歩いて確認していたとも子さん・・・。
美咲さんの母・小倉とも子さん：「大体の場所を見て『美咲の足で行くわけがない』と強く自分のなかで思った矢先に『美咲の靴』のようなものが出てきてしまい、正直、言葉にならない思いです。ただ汚れもあったので、私が保育園に行くために『記名』か『お名前テープ』か、どちらか覚えてないんですけども、そうしたものが見つからなかったので、まだ『美咲のものではない』と信じたいと思っています」
美咲さんが無事であることを最後まで信じるというとも子さん・・・。
美咲さんの母・小倉とも子さん：「ただもう“信じたいという思い”を、それだけでも、もう限界なので・・・。これ以上ちょっと取材に応える気力が持たないなと思いましたので・・・。いったん、結果が出るまでは、そっとしておいて頂きたいと思います。ありがとうございました。なるべく取材を受ける時は見て下さる方に言葉を伝えたいので、感情や涙を押し殺して話していたんですけど・・・。きょうはもう、すみません。止めることができませんでした・・・」
捜査関係者によりますと、運動靴が見つかった場所は骨の一部が見つかった沢と同じ沢だと言います。
なぜ今になって突然、証拠となるようなものが現れてきたのか。そして、美咲さんとの関係は・・・。
鍵を握るのは、難しいとされる「骨からのDNA鑑定」。その最前線に迫りました。
山の中で見つかった頭の骨の一部。DNA鑑定は、どのように行われるのでしょうか。
法科学鑑定研究所・清野優花主任研究員：「表面に付いているものを削り取っていく形になります」
骨に付着している皮膚などの細胞を取り出します。
法科学鑑定研究所・清野優花主任研究員：「ピンセットで採取して、チューブの中に回収します」
取り出した細胞などを検査試薬と混ぜた後、遠心分離器に掛けDNAのみを抽出します。
しかし、今回のように山の中で発見された場合、作業は困難になると言います。
法科学鑑定研究所・清野優花主任研究員：「土の中には微生物が多くいるのでDNAを含む細胞が分解されてしまう。そうするとDNAが検出される可能性が低くなる」
1度の検査でDNAを検出できない可能性が高く、その場合は何度も検査を行って抽出作業を繰り返すため、時間がかかるといいます。
法科学鑑定研究所・清野優花主任研究員：「（Q.発見されたのは骨の一部、数センチ四方と・・・？）非常に厳しい量だと思います。ただ可能性はゼロではないので、表面に付いたもの、付着したものではなくて、骨そのものを砕いて粉末状にしてDNAを抽出することもあります」
警察は見つかった靴や骨についてDNA鑑定を進め、美咲さんとの関連を慎重に調べています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp
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