アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長は、「インフレの兆候に対する懸念を理由に先行して金利を引き上げることはしない」と述べ、性急な利上げは行わないとの考えを示しました。
「一過性の供給制約による影響が改善されれば、我々の(2%の)長期的な目標に向かって下がっていくと予想される」(FRB パウエル議長)
FRBのパウエル議長は22日、連邦議会下院で最近の物価の上昇について「予想以上だ」としつつもこのように述べ、上昇は一時的なものだとするこれまでの見方を改めて示しました。さらに、「我々は雇用が好調過ぎるとの考えやインフレの兆候に対する懸念を理由に先行して金利を引き上げることはしない。実際のインフレやほかの不均衡の証拠が出てくるのを待つ」と強調し、性急な利上げは行わないとの考えを改めて示しました。
(2021年06月23日12:45)
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