県内では10月5日に新たに新型コロナへの感染が発表されたのは5人でした。緊急事態宣言の解除で県内の経済は少しずつ日常に戻りつつありますが、長引くコロナ禍は飲食店の経営を大きく変えています。10月4日、静岡市にオープンした焼肉店はこれからの飲食店のあり方を模索する動きです。
静岡市駿河区で4日オープンした焼肉店「すだく」。高級な和牛、近江牛も楽しめる本格派の焼肉店です。
<植田麻瑚記者>「カルビならではの歯ごたえとやわらかさが絶妙です」
席の配置や換気、消毒といった客に対する新型コロナ対策を施した店ですが、この店は経営する側もコロナ禍を意識したものになっています。
<近江焼肉ホルモンすだく静岡店 岩邉麻美子店長>「小さな子どもから20代30代の若い方、50代60代のお父さんお母さん世代の家族3世代で楽しめる焼肉店を目指しています」
こちらのお店では、キムチやサンチュといった付け合わせは食べ放題でウーロン茶も飲み放題、入口には子どもが目を引くお菓子コーナーもあり、子ども連れの行きやすさを意識したサービスを展開しています。コロナ禍で大きなダメージを受けた飲食業界。緊急事態宣言を受けた休業や外出自粛の呼びかけによって客の数は減り、特にお酒をメインに出す店は窮地に陥っています。
<ワタミ 渡邉美樹会長兼社長(2021年5月)>「外食・居酒屋におきましては瀕死の状態であるといっても過言ではない」
こうした居酒屋を営むお店が次々に活路を見出したのが焼肉店でした。業界大手のワタミは居酒屋「和民」を「焼肉の和民」に相次いで変えていて、魚が売りの居酒屋も焼肉を打ち出すなど必死です。今回、「すだく」を出店したなすびグループもこれまではサラリーマンの接待など「大人の会食」をメインにしてきましたが、この店は家族連れにPRしたい考えです。
<近江焼肉ホルモンすだく静岡店 岩邉麻美子店長>「コロナになって20人、30人の大人数の宴会がほぼない状態になってきたので、少人数で友人同士だったり家族でのお祝い事で使ってほしい」
新型コロナは私たちの生活様式だけでなく食文化のあり方も変えるインパクトを持っていて、飲食業界は生き残りをかけた新たなチャレンジに迫られています。
10月5日 SBSテレビ「ORANGE」放送
#オレンジ6
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