次亜塩素酸水生成装置を自作して食塩水を電気分解して電解次亜水を製造しました。 主な材料は100均で揃えることができます。電源はUSBでOK。超簡単、超安価にいくらでも作れます。ただし時間はかかる😁できた次亜塩素酸水の有効塩素濃度やpHも測定しました。次亜塩素酸水1リットルを作るのに数時間以上かかりますが、実用になるものはできました。消毒用アルコールが全然売っていないので消毒液を自作するしかないという動機です。

▼諏訪西中公式チャンネルでこの装置と同じような実験をされています▼
https://www.youtube.com/watch?v=LA41C7iQzB0

★2020年4月21日
食塩水を炭素棒電極で電気分解するとダイオキシンが発生するという研究があります。念のためにこの装置から出るダイオキシンの量を推定してみました。結果的には この装置から出るダイオキシンの量は微量ですので全く問題ありません。内容は下記コミュニティタブで説明しておりますのでよろしければご覧ください ▼
https://www.youtube.com/post/UgyMs6TF7WhUvYaXQCZ4AaABCQ

★2020年4月21日
塩素ガスが発生するとか次亜塩素酸ナトリウムができているといったコメントを度々いただきます。しかし、この装置ではpHは6~7ですのでそうしたことにはなりません。塩素も発生せず、次亜塩素酸ナトリウム水溶液でなく次亜塩素酸水ができます。そのメカニズムを次のように考えています。
陰極では ナトリウムイオンが集まってきて水酸化ナトリウムが発生し、その結果 pH は上がるはずですが、 一方で陽極の塩素は気体となって発生し、瞬間的に水に溶けて塩酸と次亜塩素酸になります。結果としてこの塩酸によって中和するので それほどpHが上がらないし、さらにこの陽極には炭素棒を使っているで二酸化炭素が発生しています。その結果陰極で余っているナトリウムイオンと水酸化物イオンはこの二酸化炭素と結びつき、炭酸水素ナトリウムとなって陰極表面に付着します。 このように溶液が中性を保つ鍵は炭素棒電極から発生する二酸化炭素でした。二酸化炭素がすべて水に溶けるほどゆっくり電気分解すれば溶液は中性を保ち続け、次亜塩素酸水となります。陽極に炭素棒を使用したことと、電流を少なくしてゆっくり電気分解したことが偶然にも功を奏したようです。炭素棒電極だったからこそpHが上がらず次亜塩素酸ナトリウム水溶液でなく、次亜塩素酸水を作ることができたと思います。厚生労働省の規格で隔膜なし(一槽)の場合に塩酸を加えているのは電極として炭素棒を使うことを想定しておらず、二酸化炭素の発生もない前提ですので、単にpHを調整して次亜塩素酸水にするものと理解しています 。
これよりも電流を多くし、それでもpHを上げないで次亜塩素酸水にするためには、炭素陽極の面積をもっと大きくして二酸化炭素が十分水に溶けるようにすればよいと思います。材料としては炭素棒や炭素電極は入手困難ですので、備長炭などが非常に有力だと思います。
なお動画をご覧になって再現される場合は、有効塩素濃度があるかどうかよりも pH が中性から大きくずれていないかを確認するためにペーハー試験紙やリトマス紙などを準備されることをお勧めします。pHが9以上など大きくアルカリ性にずれていれば次亜塩素酸ナトリウム水溶液になっていると思われますし、4以下など酸性に大きくずれている場合は塩素ガスの発生で危険性があると思います。有効塩素濃度試験紙は現在品薄となっているようです無理に購入される必要はありません。匂いを嗅げば大体わかります😁

★2020年4月17日
四日間でかれこれ10 L ぐらい作りました。今の時点での感想ですがUSB の電圧が5Vと比較的低いので 食塩水の濃度は 最低でも1%くらいないと時間ばかりかかって良くないと思います。感覚的には 1.2~1.5%ぐらいが いい感じです 。数時間で 500 ppm の 次亜塩素酸水ができます 。水1 L に対して小さじ2杯ぐらいの食塩を溶かすと良い感じだと思います。理屈はよく分かりませんがそれより薄くすると なかなかできないし、できても有効塩素濃度がすぐに下がっていくような気がします 。出来上がった次亜塩素酸水は多少しょっぱいですがまあいいかなと思っています。
食塩水の濃度は0.2%程度を推奨している他のサイトがありますが、それは電圧が30V程度とかなり高い場合です。私も電源装置で実験をしたときは食塩水の濃度をそのくらいにしてできました。この装置はUSBの5Vですので、どうしても1%以上でないとうまくいかないと思います。

新型コロナウイルス(COVID-19)対策の影響もあり、消毒用のアルコールが2月半ばぐらいから全然売っていなくて次亜塩素酸水に消毒効果があるので食塩水を電気分解すれば簡単に作ってみました 。電気分解装置の製作といえば難しそうに思えますが結局電極に線を繋いだだけです😁それでも有効塩素濃度300~500 ppm ぐらいの次亜塩素酸水 1 L を時間的には一晩ぐらいかかってしまいますが 放っておくだけで作ることができます。電極には液の中に溶け込まない炭素棒が良いようです。 100均の単1の マンガン電池の中の炭素棒を使うことにしました。直流電源はUSBならばパソコンなりスマホの充電器なり どなたでもお持ちだと思いますのでそうしました。最低限の材料は電極の炭素棒とUSB のコードと防水のためのエアコンの配管パテです費用も安いので、是非お気軽にやってみてください。
次亜塩素酸水 は ハイターなどの除菌漂白剤とは違います 。ハイターなどには次亜塩素酸ナトリウム水溶液に 水酸化ナトリウムが入っていて強アルカリ性になっています。消毒成分である次亜塩素酸は基本的に日持ちしないからです。アルカリ性にすると日持ちするのでそのようにしてあります。ところが強アルカリ性では 体につくとヌルヌルしてタンパク質をとかし、目に入っれば大変な害もあり、消毒効果も弱くなります。 そもそも次亜塩素酸水というの は中性から弱酸性の場合に消毒効果が強くなるので中性から弱酸性で使うのが効果的です。電気分解で作った次亜塩素酸水は電解次亜水とも言いますが 中性か弱酸性です。 それで人体への害も殆どないようです。しかし中性や酸性では次亜塩素酸が長持ちしません。例えばメーカーが作ったあと在庫として保管している間にだんだん有効塩素濃度が落ちてきます。だから自分で使う分をこまめに作るのがよいと思います。
次亜塩素酸水の効果について厚生労働省は手指消毒には未確認と言ってます。経済産業省は新型コロナウイルス(COVID-19)に対する次亜塩素酸水による消毒方法の有効性評価を行うということです。
作り方についてもすでにYoutubeでも色々説明されています。私の知る限り3種類の作り方があると思います 。
一つは ピューラックス などの次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用いて炭酸水で希釈して中和する方法です。
二つ目は 例えばスパクリーンといったプールや銭湯で消毒剤として使われているジクロロイソシアヌル酸ナトリウムという粉末に水を加えて次亜塩素酸水を作ります。
三つ目が私のやった方法ですが 食塩水に電流を流して 電気分解する方法です。 この方法はそういう装置が売っていて、その使い方の動画はいろいろあったのですが自作の装置で詳しく説明している動画は私が調べたところではあまりなかったので やってみました 。ただしご覧のように最低限のもので簡単に作っただけですのでこれをご覧になって 興味を持っていただけましたらもっと電圧を上げてみるとか電極にもっと大きい専用の炭素棒を使ってみるとかこれをたたき台にして色々と皆さんのアイデアで改良を加えていっていただければと思います。そしてまた こういうもん作ったとお知らせいただければ大変ありがたいです。

#新型コロナウイルス
#COVID-19
#次亜塩素酸水

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