ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が進む中、市民を脱出させるための「人道回廊」は2回とも失敗した。
7日にも3回目の直接交渉が行われるとされる中、ロシア軍が、核物質を扱う施設を新たに攻撃していたことがわかった。
首都キエフ郊外のイルピンでは6日、住民たちが避難しているさなかにも、ロシア軍による攻撃が続いた。
ロシア軍が、住宅地や学校など民間施設への無差別攻撃を続けており、ウクライナ教育科学相は、これまでに211の学校が破壊や損傷していると述べた。
また、国連によると、これまでに市民364人の死亡が確認されたという。
こうした中、ウクライナの治安当局は6日、ロシア軍がハリコフにある核研究施設「物理技術研究所」をロケット弾で攻撃したと発表した。
この施設には核燃料が37本保管されており、被害の詳細は明らかになっていないが、ウクライナ当局は「大惨事につながる可能性があった」と非難している。
また、ロシア軍が制圧したザポリージャ原発について、IAEA(国際原子力機関)は、運用しているのがウクライナ人スタッフであるものの、技術的なものも含めて「全ての運転がロシア軍の命令のもとに動いている」と明らかにしたうえで、懸念を示した。
停戦に向けた3回目の直接交渉が7日にも行われるとされる中、事態は一向に沈静化せず、事態打開に向けた道は、依然見えていない。
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